Instagram Reels、海外市場を拡大
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ある年代以降の人々のほとんどは15秒間の動画を作成し、人と共有することがファッション業界も飛びつくほどの大きな宣伝になるとは夢にも思っていなかっただろう。まさにこれを実現したのが動画アプリ「TikTok」。本拠地中国で「douyin(抖音)」として 2016年9月にリリースされて以来、世界中で多くのユーザーを獲得している。
中国外でも「TikTok」はインドで2019年のダウンロード数が3億2300万件に達し、続く米国でも4600万ダウンロードを記録するなど世界中でブームを巻き起こしている。これに目をつけたのが動画・画像共有サービス「Instagram」だ。同社もまた、15秒間の動画を作成し、ユーザー間で共有する新機能「Instagram Reels」の公開を開始した。
「TikTok」に関しては先般インドで使用禁止となったほか、米国でも使用制限が検討されている。こうしたタイミングでの「Instagram Reels」の公開は同社にとって時機を得た展開といえる。すでに核となるドイツ、フランス、ブラジル、インド市場でのテスト導入を終了し、日本をはじめスイス・米国・英国・オーストラリアなど90カ国で提供されている。
Instagramによると「Instagram Reels」は「ユーザーが自分を表現したり、Instagramで見つけたお気に入りについてもっと知ったりするための新しいツールであり、クリエーターになりたいと願うすべての人々に光を当てることを目的としたもの」だという(Instagramブログより)。仕組みは15秒間の音声付き動画を作成し、様々な音響・映像効果をつけてInstagam上で投稿するというもので、公開アカウントで投稿した場合は「発見(Explore)」タブ内の新しいReels専用スペースにも表示されるので全世界のInstagramユーザーに向けて動画を紹介できる。また、一部の動画はInstagramにより「注目」ラベルがつけられるため、さらに多くのユーザーに視聴してもらえる可能性もあるという。
写真: Instagram blog