コンデナスト、出版物における新たなファーの使用を廃止へ

『Vogue』、『Glamour』、『Vanity Fair』、『GQ』などの主要な出版物を傘下に持つ世界的なメディア企業であるコンデナストは、今後、世界中のすべての編集コンテンツおよび広告において、新たな動物の毛皮を掲載しないことを発表した。

同社はウェブサイトに新たな声明を追加し、「我々のすべての出版物において、編集コンテンツや広告に新たな動物の毛皮を掲載しない」と述べた。この発表は、デモや抗議活動を含む、毛皮貿易廃止連合（CAFT）が主導した9ヶ月にわたるキャンペーンを受けてのものだと報じられている。

ファーは、人類が衣服を作るために使用した最も初期の動物由来の素材の一つであり、4万年以上にわたって利用されてきた。暖かく、柔らかく、そして非常に耐久性のあるファーは、当時他のどの素材にもない多くの機能性を備えており、衣類からバッグまで幅広い用途に理想的であった。ファーやレザーの調達は複雑で困難な作業であったため、それらのアイテムを所有することは、やがて富、ラグジュアリー、そして権力の象徴と結びつくようになった。

何世紀にもわたり、ミンク、キツネ、セーブル、アーミンなどの動物の毛皮はヨーロッパ中の王族や貴族に着用され、17世紀から18世紀にかけては北米が主要な毛皮の生産地となった。しかし、ファッションデザイナーがコレクションで定期的にファーを使用し始めたのは19世紀になってからである。1900年代初頭にはフェイクファーが市場に登場し始めたものの、1929年の『Vogue』の記事の冒頭には、「宝石や小遣い、普段着がなくても構わない。しかし、ファーだけは決してケチってはならない。なぜなら、あなたが身につけるファーは、あなたがどのような女性で、どのような人生を送っているかをすべての人に示すものだからだ」と記されており、ファーに付随するステータスを確固たるものにした。

20世紀半ばを通じて、ファーはハリウッド映画やファッションで頻繁に使用され、究極のグラマラスなライフスタイルと結びつけられていた。では、ファーが支持を失い始めたのはいつからだろうか。反ファー活動は、1980年代に米国でPETA（動物の倫理的扱いを求める人々の会）が設立されたことに始まる。同団体は毛皮農場での動物に対する非人道的な扱いに光を当てた。著名人を起用した影響力のあるキャンペーンが展開されると転機が訪れ、一部の雑誌やデザイナーが社会におけるファーの役割に疑問を呈し、代替案を模索し始めた。これにより、1990年代のカルバン・クラインをはじめとするいくつかのブランドがファーの使用を段階的に廃止し、ファーフリーという概念が浸透していった。

2000年から2010年にかけてファーは一時的な復活を遂げた。国際毛皮連盟によれば、この10年間で世界の毛皮売上は70%増加し、業界の市場価値は400億米ドル以上と評価された。過去のトレンドに後押しされたものの、ファーへの関心は最近までやや薄れていたが、Y2Kファッションの再燃によりヴィンテージファーへの需要が再び高まっている。しかし、リアルファーの使用は倫理的および環境的に重大な意味を持つため、近年ではバーバリー、グッチ、シャネル、フィリップ・リム、コーチ、ダイアン・フォン・ファステンバーグ、DKNY、マイケル・コース、ヴェルサーチェ、そしてアルマーニなど、数え切れないほどの主要ファッションブランドがファーフリーを宣言している。

世界の毛皮産業に供給するため、毎年何百万もの動物が劣悪な飼育環境に耐え、殺されている。Humane World for Animalsによれば、2020年に欧州連合全域の毛皮農場で屠殺された動物は約3700万頭にのぼり、その大半はキツネ、テン、ミンク、チンチラであった。オーストリアやベルギーを含む15の加盟国がこれらの農場を非合法化しているが、この慣行は今日まで続いている。倫理的な複雑さに加え、毛皮の生産は環境にも大きな負荷をかけている。ミンクの毛皮1kgを生産するだけで、560kg以上の動物飼料を必要とし、110kg以上のCO2を排出する。

CAFTのエグゼクティブ・ディレクターであるスージー・ストークは声明で次のように述べた。「毛皮農場の動物たちは、肛門からの感電死、ガス殺、あるいは首の骨を折られるといった方法で殺されるまで、不潔な檻に閉じ込められている。コンデナストのファーからの転換は、ファッションにおける残酷さを拒む動きに呼応したものだ。それは、現代の倫理的消費者の価値観を支持する明確な姿勢を示している。しかし我々の活動はまだ終わっていない。我々は今、残酷な毛皮貿易から利益を得続けているベルルッティや、LVMH傘下で依然としてファーの使用を続ける他のブランドに全神経を集中させている」