LVMHとTikTok、偽造品対策で連携協議か
By Don-Alvin Adegeest
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動画投稿アプリ「TikTok」でブランド偽造品問題が横行するなか、LVMHが現在「TikTok」および親会社のバイトダンス(ByteDance Ltd.)と対策に向けて連携を協議中であることが一部報道により伝えられた。米ブルームバーグによると、協議の内容は、世界的に利用者が増え続ける「TikTok」のマーケットプレイス「TikTok Shop」上で「気品ある買い物体験」を啓発する活動を中心としたものであると、LVMH擁するコスメブランド「ベネフィット(BENEFIT)」のトト・ハバ(Toto Haba)グローバル・オムニマーケティング担当シニア・バイスプレジデントが明かしたという。
「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「 クリスチャン ディオール(CHRISTIAN DIOR)」などを傘下に持つLVMHは、すでにアリババ・グループ(Alibaba Group)とも同社のマーケットプレイス「Tmall」でのブランド偽装品対策についてコラボレーションを展開している。
「TikTok」は米国のeコマース事業を2024年に175億米ドルに拡大することをにらんでおり、今回の連携はブランド各社や消費者の間での存在感を高めるための戦略的な動きとして検討されているものと、ブルームバーグは伝えている。
事業の統合や拡大計画が進む「TikTok Shop」にとって、オンライン・マーケットプレイスで横行するブランド偽造品問題への対応は避けては通れない。そんな状況下で、LVMHの連携に対する前向きな姿勢は、知的財産の保護が重要なテーマであることを強調している。
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