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「グッチ」がLyst Indexで再び首位に、Nikeも急浮上

By Huw Hughes

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ファッション

ファッションECプラットフォーム、リスト(Lyst, 以下、Lyst) が四半期毎に発表するグローバルファッションブランドランキング「リスト・インデックス (Lyst Index、以下、インデックス)」の2021年第一四半期版で、イタリアの「グッチ(Gucci)」が前回調査に引き続き再び首位にランクインした。また、スポーツウェアの「ナイキ(Nike)」が9位ランクを上げて2位に選ばれた。

「グッチ」は先般、創業者一族を題材とした今秋公開予定の映画『House of Gucci(ハウス・オブ・グッチ)』に出演するレディー・ガガと相手役のアダム・ドライバーの撮影現場での写真を公開し、話題となった。写真はSNSのインスタグラムで「いいね」を430万回獲得している。

好調なフィットネスウェア需要を受けて2位につけた「ナイキ」は、今年2月に手を使わずに履けるシューズ「ゴー フライイーズ(Go FlyEase)」を発売。加えて、無許可で「ナイキ」ロゴを使用しシューズを制作したとしてアーティスト、リル・ナズ・Xを提訴したことでも世間を賑わせた。

一方、「ディオール(Dior)」も躍進し、今回のインデックスで初めて3位にランクインした。同ブランドはこれまでその流通モデルが評価されずランキング外となっていた。

上記のブランド以外でトップ20位にランクインしたのは、「バレンシアガ(Balenciaga)」「モンクレール(Moncler)」「プラダ(Prada)」「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」「ボッテガ・ヴェネタ(Bottega Veneta)」「サンローラン(Saint Laurent)」「オフ-ホワイト(Off-White)」「ヴェルサーチェ (Versace)」「バーバリー(Burberry)」「フェンディ(Fendi)」「ヴァレンティノ(Valentino)」「アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)」「ロエベ(Loewe)」「ジバンシィ(Givenchy)」「ジャックムス(Jacquemus)」「バルマン(Balmain)」。

なお、「アディダス(Adidas)」「フィアー オブ ゴッド(Fear of God)」「マリーン セル(Marine Serre)」はランク落ちとなった。

リスト・インデックス2021年第一四半期 注目のラグジュアリーブランド商品

商品別では、「グッチ」と「ザ・ノースフェース(The North Face)」がコラボした「THE NORTH FACE x GUCCI GGキャンバス ボンバージャケット」がウィメンズ向け第一位を獲得し、次いで「エルメス(Hermès)」の中古品ケリーバッグ、「ボッテガ・ヴェネタ」 のラグ・ブーツ、「プラダ」の「リ・エディッション2005 (re-edition 2005)」ナイロンバッグ、「アッティコ(Attico)」の「デヴォン(Devon)」ミュールが順にランクインした。

メンズウェアの第一位は、「アディダス」の「イージー(Yeezy)」ブランドの450スニーカーであった。その他「モンクレール」の「ギュイ(Gui)」ベスト、「プラダ」のロゴ入りバケット・ハット、「ナイキ」の「ダンク・ロー(Dunk Low)」スニーカー、「アークテリクス(Arc’teryx)」の「ベータAR (Beta AR)」ジャケットが2位〜5位についた。

ランキングについて「リスト」は、「ファッションブランドは経済的な不確実性や回復の遅れる渡航環境、欧州における新型コロナ感染拡大の第三波と逆風にさらされている。それでもワクチン接種が始まり各国の外出規制などの解除が期待されるなか、消費者の間では楽観的な兆しが見られている」とコメントしている。

また、「評論家の中では向こう数カ月の消費傾向はファッションよりも旅行や各種体験に人気が集まるのではないかとの見方がある。現在のところ、ラウンジウェア以外にも見過ごされてきた繰り延べ需要も見え始めている。ファッションブランドの将来展望は少し明るくなると思われる」と指摘している。

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