伊アイウェアブランド マルコリン、ニューヨーク工科大学と提携 インクルーシブなアイウェアデザインを探求

アイウェアメーカーのマルコリンは、ニューヨーク工科大学（New York Tech）との新たな提携を発表した。この提携は、「Vision Reframed: Designing Eyewear Beyond Boundaries（境界を超えたアイウェアデザイン）」と題された学際的な産学連携プロジェクトを通じて、アイウェアデザインの未来を再考することを目的としている。

今月開始されたこの取り組みには、ニューヨーク工科大学の建築、インテリアデザイン、デジタルアート＆デザイン、および医療プログラムの学生が参加した。参加者は、教員のジョーダン・キーズ氏およびアレッサンドロ・メリス氏の指導と、マルコリンのグローバルデザインチームのサポートを受け、ニューロダイバーシティ、ユーザーのウェルビーイング、そしてサステイナビリティに焦点を当てたコンセプトアイウェアの提案を開発した。

プログラム期間中、学生たちはインクルーシブデザイン、サステナブルな素材、人工知能、および複合現実に関するワークショップに参加した。主催者によれば、このプログラムの目的は、美学、人間工学、最新技術を倫理的配慮と統合するデザイン思考を奨励することである。

また、この提携は、マルコリンの経営陣と学術界との直接的な交流も促進した。プロジェクトのローンチイベントでは、マルコリンのCEO兼ゼネラルマネージャーであるファブリツィオ・クルチ氏が基調講演を行い、イノベーションと社会的責任がアイウェア業界の未来を牽引する重要な要素であると強調した。その他、マルコリン北米CEOのマルコ・ダクンツォ氏、グループスタイル＆製品開発ディレクターのララ・マローニャ氏、グループコミュニケーション＆ESGディレクターのクララ・マニャニーニ氏らが登壇した。

最終プロジェクトの発表会は11月12日、ニューヨーク工科大学の代表者とマルコリンの経営陣からなる審査員の前で行われた。優れたコンセプトには賞が授与され、プロトタイプ段階に進む可能性がある。選ばれた学生には、同社でのメンターシップの機会やインターンシップの可能性も提供される。

マルコリンによれば、この提携は、イノベーション、人材育成、そして学術界と産業界の対話促進に対する同社の広範なコミットメントを明確に示すものである。