ミラノファッションウィークSS26：気分を上げるムードブースティングカラーがトレンドに

ミラノは通常、大胆な色使いで知られる都市ではなく、モノクロームやアース系ニュートラルカラーが主流であった。しかし今シーズン、デザイナーたちはレッド、オレンジ、シャルトルーズグリーンといった際立つ色合いで、コレクションに新鮮な活気を吹き込んだ。それらのカラーは、目を引く全身ワントーンのルックで登場することもあれば、他の意外なカラーと組み合わせて提案されることもあった。また、ライラックやミントといったソフトな色合いも頻繁に見られ、鮮やかなブライトカラーとの穏やかな対比を生み出している。さらに深みを出すために、デザイナーたちは暖かみのある赤褐色を多用し、パレット全体に豊かでムーディーな雰囲気をもたらした。

ブライトレッド

ブライトカラーの中でも最も主流だったのは、ニューヨークでも見られた鮮やかなブライトレッドであろう。デザイナーたちは、全身ワントーンのルックだけでなく、補色や対照的な色など、他のカラーとの組み合わせも披露した。

フェラーリ SS26：デザイナー、ロッコ・イアンノーネ

ルック37：ブライトレッドのスクエアネックでフィット感のあるコットンポプリン製ノースリーブトップに、ローライズのバーガンディレザー製クロップドプリーツパンツをコーディネート。ウエストにギャザーを寄せたパンツには幅広のサッシュベルトを合わせ、足元にはバーガンディレザーのサンダルを合わせた。

フェンディ SS26

ルック35：ブライトレッドのパーフォレーテッド（穴あき加工）レザージャケットは、フード付きで、白いジッパーがアクセント。これにトープカラーのパーフォレーテッドレザーショーツを合わせた。グレーのソックスとシューズがルックを完成させている。

プラダ SS26：デザイナー、ミウッチャ・プラダおよびラフ・シモンズ

ルック20：ブライトレッドの深いVネックセーターの下にオリーブグリーンのアーミーシャツを重ね、オリーブグリーンのショーツにタックイン。さらにブラックレースのサスペンダースカートをレイヤードし、ホワイトのパンプスで仕上げた。

フレームオレンジ

ミラノのデザイナーたちは、ニューヨークやロンドンのデザイナーたちよりも鮮やかなオレンジを積極的に採用した。カジュアルから洗練されたルックまで幅広く展開し、他の色合いと組み合わせることで、その活気を一層高めている。

アルベルタ フェレッティ SS26：デザイナー、ロレンツォ・セラフィニ

ルック7：アイボリーとオレンジのサテン製ミニドレス。ラウンドネックで、Aラインのケープとトレーンが特徴的である。アクセサリーとして、アイボリーのヘッドスカーフとタンスエードのモカシンが添えられた。

No. 21 SS26：デザイナー、アレッサンドロ・デラクア

ルック4：オレンジ色のラップフロントスカートはラッフル付き。その上に、オレンジのドット柄アイボリーブラウスとグレーのニット半袖セーターを重ねた。グレーのスタッズ付きストラップローファーとブラックのソックスがルックを引き締めている。

オニツカタイガー SS26：デザイナー、アンドレア・ポンピリオ

ルック17：ウエストがフィットしたオレンジのキャンバスジャケットはスタッド留め。その下にブラックとアイボリーのストライプセーター、そしてゴールドのボタンが付いたクリーム色の膝丈プリーツラップスカートを合わせた。アクセサリーにはブラックのサッチェルバッグとサンダル、グレーのソックスが選ばれた。

シャルトルーズグリーン

明るくエネルギッシュなシャルトルーズグリーンがミラノのランウェイにも登場し、ニューヨークおよびロンドンから続く主要なカラートレンドとしての地位を確立した。

アンテプリマ SS26：デザイナー、荻野いづみ

ルック23：シャルトルーズカラーのシフォンチュニックの下に、同色のパーフォレーテッド加工が施された長袖チュニックを重ね、さらに別のチュニックをウエストに巻いたレイヤードスタイル。オリーブグリーンのスニーカーとソックスでルックをまとめている。

ランバン SS26：デザイナー、ピーター・コッピング

ルック33：シャルトルーズカラーのショート丈ウォータープルーフジャケット。長袖、ファネルネック、サッシュベルトが特徴である。ターコイズプリントのショートパンツ、アクアカラーのソックス、ブラウンのレザーバッグを合わせた。

MM6 メゾン マルジェラ SS26

ルック45：シャルトルーズカラーのスリットネックミニドレス。キャップスリーブで、オレンジのトリムとシームが施されている。オートミールカラーの長袖トップの上に重ね、ブラックのハイヒールローファーを合わせた。

ライラック

ソフトな色合いのライラックが、ブライトカラーとのバランスを取っていた。しかし、デザイナーたちがブラックやブラウンといった色と組み合わせることで、モダンでエッジの効いた表情を与えている。

エンポリオ アルマーニ SS26

ルック71：ライラックカラーのハーレムパンツに、ビューグルビーズのトリムが施された同色のロングベストを合わせた。インナーにはブラックのスパンコールブラを着用し、ブラックのスキニーベルト、アイウェア、バッグ、ブーツでまとめた。

モスキーノ SS26：デザイナー、エイドリアン・アピオラザ

ルック46：ライラックとホワイトのトロンプルイユ（だまし絵）カーディガンがデザインされた半袖セーター。ブラックのボタンがアクセントになっている。ボトムスにはブラックとホワイトのスウェットパンツ、足元にはブラックのオックスフォードシューズを合わせた。

ヴェルサーチェ SS26：デザイナー、ダリオ・ヴィターレ

ルック57：ライラックカラーのシフォンドレスは、斜めのドレープが特徴。その上にオーバーサイズのブラウンレザージャケットを羽織り、ライムグリーンのカーディガンをウエストに巻いた。ライムグリーンとブラックのリザードプリントパンプスがルックを完成させている。

ミントグリーン

クールで落ち着きがあり、爽やかなミントグリーンは、ミラノのランウェイで頻繁に見られた2つ目のパステルカラーである。デザイナーたちは、エメラルドやタンジェリンからグレー、スカイブルーまで、さまざまな色と組み合わせることでその多様性を示した。

ベッカリア SS26

ルック12：ミントカラーのシフォンドレスには、小花の刺繍とラッフルがあしらわれている。タンジェリンカラーのポインテル編みクロップドカーディガンと、ミントカラーのメッシュサンダルを合わせた。

KNWLS SS26：デザイナー、シャーロット・ノウルズ & アレクサンドル・アルスノー

ルック27：袖口の色が濃淡になったオーバーロングスリーブのストレッチニットトップに、ダークデニムのショーツを合わせた。グレーのシアーなニーハイソックス、グリーンのスニーカー、ブラウンのホーボーバッグをコーディネートしている。

ジェニー SS26

ルック12：ミントカラーのブラウスは、ネックタイと彫刻的なスリーブが特徴。エメラルドグリーンのシアーシフォン製ハーレムパンツと、同色のミニバスケットバッグを合わせた。

マホガニーブラウン

ブラックに代わって、ブラウンの人気が引き続き高まっている。ミラノのデザイナーたちは、春シーズンに向けて赤みがかったブラウンという特定の色合いを提案した。

アントニオ・マラス SS26

ルック32：ショルダーが広いマホガニーカラーのダブルブレストスーツ。フローラルプリントのインサートが施されている。トープカラーで統一されたフローラルプリントのネクタイとストライプシャツを合わせた。

カルカテッラ SS26

ルック2：マホガニーカラーのシルク製ノースリーブラップトップに、同色のリラックスパンツをコーディネート。ライムとホワイトのプリントが施されたネックスカーフ、重厚なフリンジ付きショール、グリーンとアイボリーのオーバーサイズタッセルイヤリング、そしてグリーンのリザード柄レースアップシューズを合わせた。

ケチャオ SS26

ルック2：マホガニーカラーのジャンプスーツ。シアーなボタンダウンのオーバーレイとボリュームのあるパンツが特徴である。ピーチカラーのシフォンショールとアイボリーのスリッパを添えた。

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