次回NY&パリファッションウィーク、海外勢の参加厳しく
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パリ・ファッションウィークの常連である「ヴァレンティノ(Valentino)」は2021年春夏のパリ・ファッションウィークへの参加を取りやめ、代わりに本拠地イタリアのミラノ・ファッションウィークで新作を披露することを発表した。新型コロナのパンデミックにともなう渡航制限により国外でのランウェイ・ショーの実施が難しくなったためだ。
「ヴァレンティノ」のヤコポ・ヴェントゥリーニ(Jacopo Venturini)CEOは書面で「新作のショーはミラノで開催することがより倫理的だと考えている」とのコメントを発表している。
10 年前に自身のブランドをニューヨークで立ち上げたビクトリア・ベッカム(Victoria Beckham)は昨年9月のブランド発足10周年記念のショーを除きすべてのプレタポルテ・コレクションを米国で発表してきた。今年に入ってからは新型コロナ危機の初めにロンドンでショーを開催し、今月に再びロンドンで対面式およびオンラインのショーを実施する。
例年パリ・ファッションウィークには英国の「ステラ マッカートニー(Stella McCartney)」やベルギーの「クリスチャン ワイナンツ(Christiaan Wijnants)」、日本の「コム デ ギャルソン(Comme des Garcons)」と「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」など多くの海外ブランドが参加してきた。「コムデ ギャルソン」と「ヨウジヤマモト」は東京に本社を置くが、現在の日本の渡航規制では海外に出国した場合、帰国後14日間の自主隔離期間に加え、隔離期間中にはモバイルアプリを介した行政による健康確認への協力が求められる。
パリ・ファッションウィークを運営するフランスオートクチュール・プレタポルテ連合会(Federation de la Haute Couture et de la Mode)は2021春夏コレクションの最終的なラインナップをまだ発表していないが、今シーズンは海外勢の多くが参加を見送るものと思われる。