オットリンガーとTinderは、人と人との繋がりを修復できるのか？

オットリンガーとTinderが、人と人との繋がりをテーマに協業する。Tinderを運営する米企業が月曜日に発表したところによれば、脱構築的なデザインで知られるオットリンガーのデザイナー、クリスタ・ボッシュおよびコジマ・ガディエントは、今回のカプセルコレクションでそのテーマを探求したという。このコレクションは「新しい」パートと「古い」パートで構成されている。

「Re/Pair」と名付けられたプロジェクトでは、インフルエンサーのキキ・ヤン・チャンやリン・リン、モデルのアウェン・チュオルらが古着を寄付。それらの古着は、オットリンガーのスタイルで新たなクリエイションへと生まれ変わった。完成したアイテムはパリ・ファッションウィーク後にオークションにかけられ、その収益はヨーロッパおよびその他の地域でLGBTQ+の権利擁護、若者のエンパワーメント、包括的なコミュニティの構築に取り組むNGO「Lambda e.V.」に寄付される。

「Tinderは、人々が繋がることで生まれる可能性を信じている」と、Tinderのチーフ・マーケティング・オフィサーであるメリッサ・ホブリーは語る。「オットリンガーとのパートナーシップは、『Re/Pair』のアイデアを通じてその考えを表現するものだ。衣服から物語、第一印象に至るまで、既存のものを新しく未来志向のものへと転換させる試みである」。

「I am with Otto」

コラボレーションの第2弾は、複数のTシャツと2つのパーツからなるネックレスで構成されるTinderカプセルコレクションである。Tシャツおよびアクセサリーは、どちらも「対になる存在」をテーマにしている。ネックレスは2つのパーツを合わせることで初めて意味を成し、Tシャツはいわゆる「カップルTシャツ」のアイデアを取り入れている。これらのアイテムで特徴的なのは、「I’m with ___」というスローガンの下に、相手を指し示す矢印が描かれている点である。今回のデザインでは、空白部分が「Otto」という文字で埋められている。これにより、ブランドは来シーズンのストリートスタイルにおける新たなカップルルックの土台を築いたといえる。

このTinderカプセルコレクションは、すでにオットリンガーの公式オンラインストアで販売されている。価格はネックレスが85ユーロ、Tシャツがデザインに応じて95ユーロから135ユーロである。