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欧米版極妻ファッション?「モブワイフ」が今、人気な理由

By Don-Alvin Adegeest

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ファッション
Dolce & Gabbana SS24 leopard trench Credits: Dolce & Gabbana SS24/Launchmetrics Spotlight

TikTokからニューヨークタイムズ紙にいたるまで、豪華絢爛でゴージャスな「モブワイフ」ファッションが、米国を中心に世界でトレンドになっている。

「モブワイフ」とは、ギャングを指す「モブ(mob)」の妻のこと。ギャングの世界をユーモアを交えて描いた米国の人気テレビドラマ、『ザ・ソプラノズ(The Sopranos)』に登場するギャング妻たちが火付け役となり、毛皮のコートや高級ジュエリーといった、富やステイタスを象徴するボールドなファッションが流行し始めた。

こうしたトレンドは、映画やテレビからインスピレーションを得ている若いSNSユーザー世代を中心としたポップカルチャーを反映している。今年ネットフリックスで配信開始されたドラマ『グリセルダ(Griselda)』も、ソフィア・ベルガラ演じるマイアミの麻薬王グリセルダ・ブランコの派手なメイクやボリューミーなヘアスタイル、高級毛皮やアニマルプリント、豪華な宝飾品といった華やかな衣装が話題となっている。

近年ファッション業界で注目されているクワイエット・ラグジュアリーとは対極にあるけばけばしい「モブワイフ」ファッションだが、昨今急速に支持を得ていることがこのたびデータ分析により明らかになった。

英の料金後払い決済サービス大手「クリアペイ(Clearpay)」が発表したレポートによると、「モブワイフ」ファッションに関連した商品の購入件数が6カ月連続で上昇したという。なかでも、フェイクファーのコートに関しては、前回調査より231%増となり、「オーバーサイス」というキーワードと合わせると、なんと421%増と急拡大している。

また、ヒョウ柄のパンツの購入件数は前四半期84%増、コートは54%増となったほか、セーターに関しても66%増となった。

こうした傾向はほかのアニマルプリント商品にも見られる。同調査ではサファリプリントやトラ柄のパンツ購入件数が前四半期115%増となった。なお、この影響で、パンツ全体の購入件数も278%と増加した。

新たなトレンドとして浮上した「モブワイフ」ファッションは、服を通して洗練されたスタイルとドラマ、そしてほんの少しの反抗心を楽しむ消費者の共感を得ている。

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