パリコレSS26カラートレンド：革新的なシルエットを引き立てる、洗練されたカラーパレット

「歴史に残るシーズン」と評されるPFW SS26。世界の主要デザイナー数名によるデビューコレクションは、その革新的なシルエットと大胆で表現力豊かな色彩アプローチで、エディターやバイヤーを等しく魅了した。 モノクロームの色調から明確に脱却し、PFWのデザイナーたちは、ダスティーでソフトなパステルカラーからアースカラー、そしてエレガントなダークレッドに至るまで、洗練された幅広いカラーパレットを展開した。

クリーミーホワイト

近年の春夏シーズンでは多くのルックが純白で構成されていたのとは対照的に、今季はクリーミーなオフホワイトが際立っていた。デザイナーたちは、ストレッチジャージーやコットンボイルといった素材にこの色を用い、ギリシャ神話風のルックやボヘミアンなスタイルを提案した。

ガブリエラ・ハースト SS26

ルック2：デッドストックのオフホワイトのコットンボイルを使用した、刺繍入りのツーピース。ビブフロントとボリュームスリーブが特徴のブラウスに、フルスカートを合わせた。

セリーヌ SS26（デザイナー：マイケル・ライダー）

ルック41：ギリシャ神話風のクリーム色のストレッチジャージー製フロアレングスドレス。共布のケープを首元で結んでいる。

コペルニ SS26（デザイナー：アルノー・ヴァイヤン & セバスチャン・メイヤー）

ルック30：クリーム色のオフショルダードレス。フロントにスリットが入り、ボディスはストレッチ素材。裾は上向きのバブルヘムとなっている。

カーキグリーン

パリのランウェイでカーキやアーシーなグリーンが多用されたことは、他の3大都市との明確な差別化要因となった。デザイナーたちはこの色をテクニカルファブリックやリラックスしたシルエットに惜しみなく用いた。

セシリー・バンセン SS26

ルック21：ブラックのフード付きチュニックに、ステンシル加工を施したテクニカルファブリックのモスグリーンスカートを合わせたスタイル。モスグリーンのラバー製バックパックとスニーカーをコーディネート。

バルマン SS26（デザイナー：オリヴィエ・ルスタン）

ルック1：モスグリーンのゆったりとしたリブ編みのオフショルダーニットに、オリーブカーキのシルク製ハーレムパンツ、モスグリーンのスエードブーツを合わせた。

クロエ SS26（デザイナー：チェメナ・カマリ）

ルック32：Dリングで留めるボリュームのあるモスグリーンのアノラック。裾はタックインされたバブルヘム。キャメルカラーのサイドボウ付きスカートとサンドカラーのブラウスをレイヤードしている。

ニュートラルカラー

サンド、キャメル、キャラメルといった洗練されたニュートラルカラーが、テーラードからリラックススタイルまで幅広く用いられた。

ミュグレー SS26（デザイナー：ミゲル・カストロ・フレイタス）

ルック2：キャメルカラーのニット製モックタートルネック、ブラウンのウールスリーブ、キャラメルカラーのパテントレザー製ペンシルスカートを組み合わせたドレス。足元にはバニラカラーのパテントスライドを合わせた。

ヴィクトリア・ベッカム SS26

ルック16：ウォッシュドレザーのキャメルカラーシャツ。比翼仕立てでパッチポケット付き。より明るいキャメルカラーのリラックスしたベルト付きレザーパンツを合わせた。

イザベル マラン SS26

ルック10：タンカラーの刺繍入りベストの下に、ライトブラウンのリブタンクトップとキャメルカラーのクロシェショーツを着用。ブラウンとタンのシェードでまとめたスエードのアクセサリーを添えている。

ソフトイエロー

パリのデザイナーたちは、ソフトで美しいイエローを、スーツやドレスなど様々なフェミニンなシルエットに採用した。

ヴァレンティノ SS26（デザイナー：アレッサンドロ・ミケーレ）

ルック12：ソフトイエローのクレープ素材のミニコートドレス。ブラックのトリムとリボンがアクセント。ダークレッドのスエードパンプスとブラックのチェーンバッグを合わせた。

ラバンヌ SS26（デザイナー：ジュリアン・ドッセーナ）

ルック10：ソフトイエローのドレスは、ビブフロント、ピンタックのディテール、サイドバックルが特徴。ピンクとターコイズのスパンコールで飾られたホルターネックの上に重ねている。シルバーのパンプスでルックを完成させた。

パトゥ SS26（デザイナー：ギョーム・アンリ）

ルック15：ソフトイエローのレース製ミニスカートに、ホワイトレースを重ね、ブラックのクロップドレーストップを合わせた。その上に、オーバーサイズのタンカラーの襟が付いたイエローのレインスリッカーを羽織っている。ブラックのパテントパンプスで仕上げた。

ダスティーブルー

この落ち着いた色合いのブルーは、フェミニンなデイウェアからイブニングドレスまで、またプリーツシフォンやレースといった繊細な素材にも効果的に用いられた。

ジマーマン SS26

ルック17：ダスティーブルーのコットンシャンブレー製ホルターネックドレス。ボディスはカットアウトされ、スカートはアシンメトリーなギャザーデザイン。サンダルとバッグでアイボリーとブラウンのアクセントを加えている。

アクネ ストゥディオズ SS26（デザイナー：ジョニー・ヨハンソン）

ルック8：ダスティーブルーとライトグリーンのレースパッチをはめ込んだ、構築的なミッドレングスのランジェリードレス。ブラックのアクセサリーを合わせた。

クリスチャン・ディオール SS26（デザイナー：ジョナサン・アンダーソン）

ルック15：ダスティーブルーのストラップレスドレス。バイアスカットのプリーツシフォンをねじり、バストと裾にリボンをあしらっている。ブラックのパンプスにはバニーイヤーの飾りが付いている。

ダークレッド

特定のダークレッドが多くのランウェイで目立ち、シフォンからレザーまで様々な素材で表現されたデイリーおよびイブニングルックに洗練された印象を与えた。

シャネル SS26（デザイナー：マチュー・ブレイジー）

ルック17：ダークレッドの膝丈ブルマーに、共布のチュニックとトレーンを合わせたスタイル。ペールピンクのボタンダウンシャツを重ね、ホワイトのフローラルブローチを添えている。

バレンシアガ SS26（デザイナー：ピエールパオロ・ピッチョーリ）

ルック33：ダークレッドのレザー製ダブルブレストジャケット。ワイドなラペルと絞られたウエストが特徴。ミッドブラウンのスエード製バレルレッグパンツを合わせた。アクセサリーにはパープルのスエードパンプスとダークブラウンのスエードハンドバッグが挙げられる。

ジバンシィ SS26（デザイナー：サラ・バートン）

ルック43：ダークレッドのシフォンドレス。ボディスにはフリルが重ねられ、ワイヤー入りの裾を持つシアースカートの下には、パーフォレーション加工が施されたダークレッドのブリーフを合わせた。