ランウェイからストリートへ:WGSN×Coloroの28/29年秋冬カラー動向

ファッション
WGSN x Coloroの2028年秋冬カラーパレット。 写真: ©Launchmetrics/spotlight
By Rachel Douglass

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トレンド予測を手掛けるWGSNおよびカラーシステム企業のColoroは、2028/29年秋冬シーズンに向け、精神的な安定や自己表現、そしてレジリエンス(回復力)を求める消費者の意識的な選択を反映したキーカラーパレットを策定した。WGSNのカラー・マテリアル・フィニッシュ部門ディレクターであるジェマ・リベルティによれば、「消費者は新たな10年の入り口に立つことになり、その過度期特有の感覚が今回のパレットに反映されている」という。

また、同シーズンの到来はまだ先であるものの、これらのキーカラーは先日発表されたばかりの2027年春夏コレクションのランウェイおよびファッションウィーク来場者の装いにすでに取り入れられている。以下にその具体的な事例を紹介する。

Bloodstone(ブラッドストーン)

今シーズンの中心的な色調となる「Bloodstone(ブラッドストーン)」は、予測不可能な世界が抱える緊張感および矛盾と、感情的なつながりの重要性の双方を反映している。こうした対比はランウェイにも表れており、同カラーは多様なフォルムで登場した。さらに、この色調が用いられたほぼすべてのシルエットに共通しているのは、明確な流動性である。メンズウェアにおけるゆったりとしたテーラードスーツから、ウィメンズウェアの極端なドレープに至るまで、ブラッドストーンが持つ力強さが全般にわたって際立っていた。

ウィメンズウェア

2027年春夏:Alainpaul、Marco Rambaldi、イッセイ ミヤケ、ミュグレー。 写真: ©Launchmetrics/spotlight

メンズウェア

2027年春夏:セリーヌ、Kidsuper Studios、LAD/、ヨウジヤマモト。 写真: ©Launchmetrics/spotlight

アクセサリー

2027年春夏:ドルチェ&ガッバーナ、グッチ、メゾン マルジェラ、Pronounce。 写真: ©Launchmetrics/spotlight

ストリートスタイル

2027年春夏:ブラッドストーンのストリートスタイル。 写真: ©Launchmetrics/spotlight

Liminal Yellow(リミナル・イエロー)

WGSNによれば、「Liminal Yellow(リミナル・イエロー)」は2つの色調および2つの状態の「中間」を象徴し、温かみのある親しみやすさと、わずかな不穏さの双方を表現しているという。この「完全な黄色ではない」色合いは、感覚的な過剰刺激に対するカウンターとして機能し、デジタル疲労に対応する。さらに、あらゆる美意識に訴えかける落ち着きのある視点を提示している。ウィメンズウェアではより構築的なドレープのアイテムに採用された一方、メンズウェアではシャツおよびデニムにこのトーンが見られた。また、アクセサリーにおいては意外性のある形で取り入れられており、オーバーサイズのグローブやニーハイスニーカー、大型バッグなどが挙げられる。

ウィメンズウェア

2027年春夏:Collina Strada、ジル サンダー、Litkovska、The Attico。 写真: ©Launchmetrics/spotlight

メンズウェア

2027年春夏:ドルチェ&ガッバーナ、ロエベ、エムエム6 メゾン マルジェラ、バーバリー 写真: ©Launchmetrics/spotlight

アクセサリー

2027年春夏:Advisry、Conner Ives、Ashley Williams、マルニ 写真: ©Launchmetrics/spotlight

ストリートスタイル

2027年春夏:リミナル・イエローのストリートスタイル。 写真: ©Launchmetrics/spotlight

Elemental Verdigris(エレメンタル・ヴァーディグリス)

グレーとブルーの中間に位置する「Elemental Verdigris(エレメンタル・ヴァーディグリス)」は、刺激が過剰な現代社会において平穏を求める心理に応えるカラーである。この特性により、極めて構築的なシェイプであっても硬さが和らぎ、アイテムに柔和な印象がもたらされる。また、WGSNによれば、このカラーは長期的な使用および品質を重視する消費者心理と合致しているという。その傾向は、同色を採用した質感豊かなアクセサリーが多数登場している点に特に顕著に表れている。

ウィメンズウェア

2027年春夏:Christian Cowan、Oscar Ouyan、Patrick Mcdowell、ラルフ ローレン 写真: ©Launchmetrics/spotlight

メンズウェア

2027年春夏:Charlie Constantinou、メゾン キツネ、ドリス ヴァン ノッテン、アミリ。 写真: ©Launchmetrics/spotlight

アクセサリー

2027年春夏:アニエスベー、ステラ マッカートニー、マルベリー、The Attico。 写真: ©Launchmetrics/spotlight

ストリートスタイル

2027年春夏:エレメンタル・ヴァーディグリスのストリートスタイル。 写真: ©Launchmetrics/spotlight

Healing Turmeric(ヒーリング・ターメリック)

リミナル・イエローとは対照的に、「Healing Turmeric(ヒーリング・ターメリック)」はオレンジの色味を帯びたより力強い色調であり、自信および楽観性を求める意欲を喚起する。このパワフルなカラーは、ランウェイでも強い存在感を放っていた。ウィメンズウェアでは意外にもオケージョンウェアに採用され、シルキーなドレープや強固な構築性を持つ華やかなドレスに用いられた。その他、メンズウェアにおいてもその目を引く外観は維持しつつ、主にセットアップとして展開され、鮮やかな色調が全身を彩るルックが主流となった。

ウィメンズウェア

2027年春夏:ミュグレー、ヴァレンティノ、Johanna Ortiz、Ashlyn。 写真: ©Launchmetrics/spotlight

メンズウェア

2027年春夏:メゾン マルジェラ、Ahluwalia、Saul Nash、ジュンヤ ワタナベ。 写真: ©Launchmetrics/spotlight

アクセサリー

2027年春夏:トッズ、ヴァレンティノ、Uma Wang、Niccolo Pasqualetti。 写真: ©Launchmetrics/spotlight

ストリートスタイル

2027年春夏:ヒーリング・ターメリックのストリートスタイル。 写真: ©Launchmetrics/spotlight

Smoky Amethyst(スモーキー・アメジスト)

この色調およびWGSNによる提示方法の特徴として、ダークトーンとライトトーンの間を流動的に行き来するような視覚効果が挙げられる。くすみを帯びたパープルは精神性や聖域のような感覚を呼び起こし、現実逃避的なテーマの探求に適している。さらに特筆すべき点として、このアメジストカラーは幅広いアイテムで目立っていたものの、とりわけスネークスキンを用いたアクセサリーにおいて強い存在感を示した。バッグからシューズに至るまで、この幻想的なパープルはアニマルプリントと極めて高い親和性を見せている。

ウィメンズウェア

2027年春夏:ガブリエラ ハースト、アルベルタ フェレッティ、アクネ ストゥディオズ、Di Petsa。 写真: ©Launchmetrics/spotlight

メンズウェア

2027年春夏:Agro Studio、セリーヌ、Aaron Esh、Marie Adam-Leenaerdt。 写真: ©Launchmetrics/spotlight

アクセサリー

2027年春夏:アクネ ストゥディオズ、アンテプリマ、ジョルジオ アルマーニ、Laquan Smith。 写真: ©Launchmetrics/spotlight

ストリートスタイル

2027年春夏:スモーキー・アメジストのストリートスタイル。 写真: ©Launchmetrics/spotlight
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