「ヴェルサーチェ」がインスタ全投稿を削除。新たなSNS戦略匂わせる

「ヴェルサーチェ（VERSACE）」が公式Instagramアカウントの全投稿を削除した。同アカウントには2900万フォロワーが登録しているが、今回アカウントから一切の情報を消したことで、まもなくなんらかの発表や変更がなさせるのではないかとみられる。

「ヴェルサーチェ」は今月上旬、親会社のカプリ・ホールディングス（CAPRI HOLDINGS）がタペストリー（TAPESTRY）と数十億ドルの買収契約を締結している。

ソーシャルメディア投稿をめぐっては、過去に「セリーヌ（CELINE）」「バレンシアガ（BALENCIAGA）」「ボッテガ・ヴェネタ（BOTTEGA VENETA）」などのブランドも同様にさまざまな機会に投稿を削除している。

WWDによると、「ヴェルサーチェ」は新たなソーシャルメディア戦略や投稿アプローチを解禁する予定だという。従来とは異なる形式で行うのかは明らかになっていない。

WWDが掲載した「ヴェルサーチェ」の声明によると、同社は「今週後半（記事の掲載は8月24日）にもInstagramチャネルをリニューアルし、2023年秋冬コレクションの店頭やオンライン展開に合わせて最新作のキャンペーンを雑誌スタイルのフォーマットで掲載する」としている。また、「当社はつねに我々のコミュニティとのさまざまな対話のあり方や、彼らとの距離を縮めるための手法について改善を検討している。デジタルチャンネル全体を通じた新たなアプローチにより雑誌のようなストーリーテリングを可能となり、世界中のオーディエンスに向けて“ヴェルサーチェ”の最も優れたコンテンツを彼らにとって最適なフォーマットで届けることができる」と加えている。