SS26トレンド：バブルヘムがもたらす新たなシルエット

トレンドの起源

バブルヘム（バルーンヘムとも呼ばれる）は、ファッションの歴史の中で幾度となく登場してきた。80年代には、クリスチャン・ラクロワ、イヴ・サンローラン、ウンガロといったデザイナーたちが、タフタ素材のカクテルドレスやスカートでこのスタイルを復活させた。それは、大胆でドラマティックなシルエットと若々しいグラマーを愛した同時代のムードと見事に合致した。しかし、このスタイルを最初に広めたのは、1950年代後半のクリストバル・バレンシアガである。彼のデザインは、身体から離れた丸みを帯びたボリュームのあるフォルムを生み出し、ディオールが提唱した「ニュールック」のフィットしたスタイルに代わる新たな選択肢を女性たちに提供した。

SS26シーズン

SS26シーズンでは、バブルヘムが力強いカムバックを果たした。デザイナーたちは、ボディラインに沿うシェイプに代わる新鮮な選択肢として、この丸みを帯びたシルエットを取り入れている。 バイヤーにとって、このトレンドはランウェイからウェアラブルなアイテムへと容易に落とし込むことができる。パフヘムのミニスカート、バルーンスカート、ハーレムパンツなどが挙げられ、これらはテーラードトップスやカジュアルなニットとも相性が良い。ここでは、最新のランウェイコレクションから10の優れたルックを紹介する。

SS26 バブルヘム トップ10

クロエ SS26：デザイナー、ケメナ・カマリ、ルック15

ブルーとグリーンのフローラルプリントが施されたブラウス。ルーシュネックラインとバルーンスリーブが特徴で、お揃いのプリントのブリーフを合わせている。

MSGM SS26：デザイナー、マッシモ・ジョルジェッティ、ルック32

ポルカドット柄のシフォンパンツはバブルヘム仕様で、共布のブラウスとコーディネートされている。

ジマーマン SS26：ルック29

パープル、ブルー、ホワイトのぼかしプリントが施されたストラップレスドレス。バストラインのツイストディテールとバルーンヘムが特徴である。

ドルチェ＆ガッバーナ SS26：ルック29

ネイビーとホワイトのストライプ柄ブルマーに、お揃いのシャツを合わせたスタイル。その上からボリュームのあるジャケット、シルクのキャミソール、サイハイソックスを重ねている。

カルバン・クライン SS26：デザイナー、ヴェロニカ・レオーニ、ルック48

ウエストで結ぶデザインの、ホワイトのVネックショートドレス。ボリュームのある袖とバブルヘムがアクセントになっている。

コペルニ SS26：デザイナー、アルノー・ヴァイヤン＆セバスチャン・メイヤー、ルック32

スカイブルーのストラップレスドレス。裾を折り返したレイヤーがバルーンヘムを形成している。

ケイト・バートン SS26：ルック22

ライトピンクのコットン製バルーンヘムスカートに、ネイビーとグレーのスポーツシャツを合わせている。

ジャックムス SS26：ルック18

ブルーとホワイトのストライプ柄ドレス。伸縮性のあるオフショルダーのネックラインとバブルヘムが特徴である。

ミスリデート SS26：デザイナー、ダニエル・フレッチャー、ルック6

ピンクのオフショルダードレス。ルーシュを寄せたボディスと、ショート丈のバブルスカートが組み合わされている。

バレンシアガ SS26：ルック43

カーキ色のボリュームスカートはバブルヘム仕様。クロップド丈のブラウンレザートップと、パープルのロンググローブを合わせている。