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StockXが発表「2020年最も売れたスニーカー&ストリートウェア」

By Simone Preuss

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ファッション

高級スニーカーなどの転売マーケットプレイス「StockX(読み方:ストックエックス、以下、StockX)」が年末を控え2020年に最も売れたスニーカーやストリートウェア、限定グッズなどを振り返る「2020 イヤー・イン・レビュー(2020 Year in Review)」を発行した。本記事では同書のハイライトを一挙紹介する。

ハイライト1点目は「クロックス(Crocs)」の再起。同社の「StockX」での売上は今年前年比750%増となり見事カムバックを果たした。さらに開発費用40万米ドルを投じた新ライン「スペース・ヒッピー(Space Hippie)」を発表した「ナイキ(Nike)」も業績が好調であった。中でも同ラインの「03 バーストグレイ ハイパークリムゾン(03 Vast Grey Hyper Crimson)」は2020年に最も売れたサステナブル・スニーカーとなった。一方「アディダス(Adidas)」のサンダルシリーズ「イージースライド(Yeezy Slide)」も売上を伸ばし前年比400%増を達成したが、過去5年にわたり年間ベストセラーとなっていた「イージーブースト350 (Yeezy Boost 350)」は首位の座を逃した。

##2020年最も売れたスニーカー

2020年の年間ベストセラースニーカーは「ナイキ」の「エアジョーダン13 レトロ フリント2020(Air Jordan 13 Retro Flint 2020)」であった。5月に発売された後瞬く間に「StockX」でベストセラーとなった。2位には同じく「ナイキ」から5月に発売された「エアジョーダン 1 レトロ ハイ ブラックゲーム ロイヤルトウ(Air Jordan 1 Retro High Black Game Royal Toe)」がランクイン。また「アディダス」の「イージーブースト 350 V2 シンダー(Yeezy Boost 350 V2 Cinder)」が3位を獲得した。 

女性向けスニーカーの年間販売数では2月に発売された「エアジョーダン 1 レトロ ハイ UNC シカゴレザー(Air Jordan 1 Retro High UNC Chicago Leather)」が1位、「エアジョーダン1 レトロ ハイ サテンスネーク シカゴ(Air Jordan 1 Retro High Satin Snake Chicago)」(8月発売)と「エアジョーダン 1 レトロ ハイ タイダイ(Air Jordan 1 Retro High Tie Dye)」(6月発売)が2位と3位につけるなど「エアジョーダン」がトップ3を総なめした。

さらに「エアジョーダン」はサイズ40(25cm)までの「GS」(ジュニアシューズ)カテゴリーでも強い人気を見せ、2020年の上期に発売された「エアジョーダン 1 ミッド シカゴブラックトウ GS(Air Jordan 1 Mid Chicago Black Toe GS)」「エアジョーダン 1 レトロ ハイ ブラックゲーム ロイヤルトウGS (Air Jordan 1 Retro High Black Game Royal Toe GS)」および「 エアジョーダン 1 レトロ ハイパイングリーンブラック GS(Air Jordan 1 Retro High Pine Green black GS)」がそれぞれ1位、2位、3位を獲得した。またサンダル部門では「イージースライド アースブラウン(Yeezy Slide Earth Brown)」が首位に着き、続き「イージースライド コア(Yeezy Slide Core)」と「イージースライド スート(Yeezy Slide Soot)」が2位と3位を獲得した。

ストリートウェア部門2020年年間ベストセラー

トップスでは9月に発売されたばかりのラッパー、トラビス・スコット(Travis Scott)とマクドナルドがコラボした赤のクルー Tシャツ が堂々首位を獲得。2位には「アンチソーシャルソーシャルクラブ(Anti Social Social Club)」の「コックTシャツ ブラック(Kkoch T-Shirt Black)」が入った。3位はストリートウェアブランドの「シュプリーム(Supreme)」がコロナ禍で厳しい状況にあるホームレスの人々を救援することを目的にアーティストの村上隆とコラボして制作した「シュプリーム」のロゴ入りTシャツ「COVID-19リリーフ ボックスロゴ ティー ホワイト(COVID-19 Relief Box Logo Tee White)」。Tシャツの売上がホームレス救援活動に寄付されるというもので、発売後すぐに完売し、100万米ドルを超える寄付金が集まった。発売時の価格は60米ドル(約6200円)であったが、「StockX」をはじめとする再販サイトの最高成約価格は現在700米ドル(約72000円)となっている。

ボトムスについては「2020トラビス・スコットx Nike NRG AG ユティリテスウェットパンツ ブラック(2020 Travis Scott x Nike NRG AG Utility Sweatpants Black)」がトップを獲得したほか、米ストリートウェアブランド「フィアー・オブ・ゴッド(Fear of God)」のダークスレートカラーの3Dシリコンアップリケつきスウェットパンツ(3D Silicon Applique Sweatpants Dark Slate)が2位に、「ナイキxスタッシー(Stussy)」の「NRG BR フリース パント グレイ(NRG BR Fleece Pant Gray)」が3位という結果となった。さらにジャージカテゴリーでは「ナイキ」が上位3位を独走し、首位に「スウィングマンジャージ コービーブライアントモデル ブラックマンバシティーエディッション ブラックゴールド(Los Angeles Lakers Kobe Bryant Black Mamba City Edition Swingman Jersey Black Gold)」がランクインし、2位と3位は「レブロンx チューンスクアッド DNA ジャージ ホワイト(LeBron x Tune Squad DNA Jersey White)」と「ナイキ キャパニック アイコン 20 ジャージ ブラック (Nike Kaepernick Icon 20 Jersey Black)」となった。

####マスク部門

1年前、マスクが「マストハブ・アイテム(なくてはならない必需品)」になるとは誰が想像していただろうか? そんなマスクは今や「StockX」の中で一つのカテゴリーとしての地位を築き上げ、2020年には同サイトにおけるマスクの取引額が100万米ドルを超えた。中でも今年一年で最も売れたのはトラビス・スコットが手がける「カクタスジャック(Cactus Jack)」のマスク(ブラウン)で、次いで日本発のファッションブランド「ア ベイシング エイプ(A Bathing Ape)」の黒の「エイプ(Ape)マスク」および「カモフラージュマスク」が2位と3位を獲得した。

#####2020年の最高値スニーカー銘柄

2020年に発売されStockXで取引されたスニーカーのうち最高値を記録したのは「ナイキ」の「エアジョーダン 1 レトロ ハイ ディオール(Air Jordan 1 Retro High Dior)」で成約価格は1万1408ユーロ(約145万円)であった。(小売価格は2000ユーロ、約25万4000円)2番目に高値をつけたのは9064ユーロ(約115万円)で落札された「エアジョーダン 1 レトロ ロウ ディオール(Air Jordan 1 Retro Low Dior)」で、同じく「ナイキ」の「SB ダンク ハイ リバーススカンク 420 スペシャルボックス(Nike SB Dunk High Reverse Skunk 420 Special Box)」が6616ユーロ(約84万1千円)で落札され3位に着いた。 「StockX」で取引されている全商品における2020年最高成約価格は2002年に「ナイキ」が発売した「ダンクSB ロウ パリ(Dunk SB Low Paris)」の4万2963ユーロ(約546万円)であった。2位と3位は「ナイキ」の「エアマグ バック・トゥ・ザ・フューチャー BTTF 2016(Air Mag Back To The Future BTTF 2016)」(成約価格4万1350ユーロ、約525万円)と2018年発売の「エアジョーダン 4 レトロ(Air Jordan 4 Retro)」(成約価格2万1502ユーロ 、約273万円)であった。

画像提供: StockX

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