スクールボーイ、カウボーイ。第106回ピッティ・ウオモに沸くフィレンツェの街角ファッションチェック
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テーラリング・トレンドの発信地といわれるメンズウェアの見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ(Pitti Imagine Uomo、以下、ピッティ・ウオモ)」は、ダンディな大人たちがご自慢のブレザーやスーツ、ネクタイをお披露目するいまとなっては数少ない“遊び場”だが、一方で会場外では、見本市に現れた斬新なファッションの来場者、通称「ピッティ・ウオモ・ピーコック(Pitti Peacock)」が街を賑わす。彼らのその思わずカメラを向けずにはいられないツイストが加わったクラシックな装いは、ここ数シーズンどんどんと個性的なアプローチを遂げている。熱気に包まれたフィレンツェの街に出没するクジャク男たちの華やかなスタイルを一挙ご覧あれ。
ステイトメントのあるカラー 耳まで包み込むヘッドウェアで暖かく秋冬シーズンを過ごしたピーコックたちだが、今季は夏の日差しを避けるベースボール・キャップを着用。
スーツに合わせたり、ボタンを開けたままのカジュアルなシャツにジュエリーと一緒にコーディネーとしてみたりのほか、なかには“tired”や“not working”など意思表示のスローガン(?)を入れた帽子といった多彩なスタイルが登場。
バック・トゥ・スクール イタリアの学校ではもうすぐ夏休みが始まろうとしているが、「ピッティ・ウオモ」では相変わらずスクールファッションが人気のようだ。カウボーイ・ディティール 直近数シーズン、「ピッティ・ウオモ」を席巻するカウボーイ・スタイル。今季は直球というより、ディティールにそのトレンドが光る。
ワークウェア
かねてからファッションアイテムとして注目を浴びるワークウェアに、今季は「ピッティ・ウオモ」に訪れたゲストたちの熱い視線が。夏の時期、エレガントなブレザーのかわりにカーゴ・ジレットを纏い、ワークウェアの実力が証明された。
レイヴ・カルチャー 1980年代後半にイギリスのクラブ・カルチャーを象徴するレイヴ・ミュージックが、この夏カムバック。ソーシャルメディアはもちろんのこと、「ピッティ・ウオモ・ピーコック」のファッションにもその影響が広がっている。
サングラス、ネオン、カモフラージュといった要素を軸に、ブランドTシャツやクロップ丈のヘソだしロゴTシャツでスタイリング。完璧なルックスにタトゥーは必須ではないが、いいアクセントになる。