「ヴォーグ」が限定デザイナーTシャツコレクションを発売
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ファッション誌「ヴォーグ(Vogue)」が大手ラグジュアリーファッションECサイト「ネッタポルテ(Net-a-Porter )」とタッグを組み限定デザイナーTシャツコレクションを発売した。Tシャツのデザインは「ネッタポルテ」の新人デザイナー育成プログラム「ザ・バンガード(The Vanguard)」の2020年春夏シーズンの参加ブランドに選ばれた「クリストファー ジョン ロジャース(Christopher John Roger )」や「ゴシェール(Gauchere)」「 ヨアネス(Ioannes )」「S.ジュン(S.Joon)」が手がけた。
「ヴォーグ」とラグジュアリーファッションECサイトがコラボするのは今回が初。限定T シャツは若手のデザイナーを支援するため「ネッタポルテ」のサイトで世界中に向け発売される。
制作にあたり「ヴォーグ」はデザイナー達に従来の同誌オリジナルT シャツを各自のパーソナリティーをベースに再考してほしいと依頼。これに対し、ニューヨーク出身のクリス・ジョン・ロジャースは彼の特徴である華やかな色使いで応え「 VOGUE 」の題字をピンクとオレンジのグラデーションで再現。一方パリを拠点とするレーベル「ゴシェール」は型紙を象ったミニマリスト・スタイルのデザインを提案し、コンテンポラリー・ブランド「ヨアネス」は独自の日本画にインスパイアされたプリントをあしらった Tシャツをデザインした。さらにハンドバッグで知られる「S.ジュン」のデザインしたT シャツではシグネチャーとなっているチューリップを模したバッグのプリントが登場した。
素材はオーガニック・テキスタイルの国際基準であるGOTS認証を受けたオーガニック・コットンを100 %使用し、製造はドイツのサステナブル・ストリートウェアのブランド「ファイン(Phyne)」 が行った。価格は一枚あたり80英ポンド。
「ヴォーグ」の発行元「コンデナスト(Condé Nast)」のグローバルブランドライセンス担当マーカス・グリンデル(Markus Grindel )マネージングディレクターはコラボレーションについて「世界的ラグジュアリーECサイト“ネッタポルテ”と『ヴォーグ』初となるT シャツコラボレーションを発売することができ大変嬉しく思う」とのコメントを発表している。
また同氏は「当社のメディアは才能ある若手デザイナーの支援で知られている。中小のブランドを含めあらゆるビジネスが不安定な昨今の状況においてそうした取り組みは今まで以上に重要になっている。世界中に多く読者を持つ『ヴォーグ』のファンがコレクションを気に入ってくれることを願っている」と加えている。
「ネッタポルテ」のエリザベス・フォン・デル・ゴルツ(Elizabeth von der Goltz )グローバル・バイイング・ディレクターは「当社は新人デザイナーの支援に努めており、その活動は今かつてないほど重要性が増している」とコメントしている。
さらにデザイナーの支援にも触れ「今日発売となった限定Tシャツコレクションでは“バンガード”の2020 年春夏シーズンの参加ブランドである“クリストファー ジョン ロジャース”“ゴシェール”“ヨアネス”“S.ジュン ”の素晴らしい創造性が披露された。これからも我々の顧客にインスピレーションを与え続けるとともに、昨今の状況下で励むデザイナー達にその才能を発揮するプラットフォームを提供していきたい」と意気込みを表した。
トップ画像提供: Ioannes by Johannes Boehl
Tシャツ画像提供: Net-a-Porter