ランウェイtoリテイル〜カラーのパンツスーツ

2022年の各社のプレタポルテ・コレクションはボーイッシュなスタイルがカムバック。パンツスーツ、シャツ、ネクタイといったアイテムが、ランウェイのみならず、小売でも目立ち始めている。一方、季節をまたいで使えるファッションに対するニーズも引き続き高まっており、オールシーズン使える色鮮やかなパンツスーツの人気が上昇中だ。

季節を越えたトレンド

「アレキサンダー・マックイーン（ALEXANDER MACQUEEN）」は、2022年の春夏、秋冬ともにカラフルなワイドショルダーのブレザーとストレートパンツのセットアップという独特のシルエットを発表。春夏向けにはホットピンク、秋冬向けにはライムと黄緑色が登場した。

2022年リゾート・コレクションでも散見

鮮やかなスーツは、各社の2022年リゾート・コレクションでもランウェイを賑わせた。「クリストファー ジョン ロジャーズ（CHRISTOPHER JOHN ROBERTS）」の新作ではシングルのジャケット&ストレートパンツのスーツを明るい緑とオレンジで展開。

一方、「ディースクエアード（DSQUARED2）」は真紅のシングルジャケットにクロップド丈のカフドパンツを組み合わせた。

「ヴェルサーチェ（VERSACE）」の新作パンツスーツはオレンジとライムグリーンの３つボタンタイプ。

2022年春シーズンの小売に見るカラー・パンツスーツ

「エーエルシー（A.L.C.）」はビスコース生地を使ったピーチピンクのシングルブレザー&スリムパンツを投入。

「ザラ（ZARA）」のオレンジ色のタキシードカラー・ジャケット。パンツは流れるようなシルエットを描く。

ビスコースとポリエステル混紡の「ウルフ＆バジャー（WOLF & BADGER）」のライムカラーのスーツは肩まわりがすっきりとしたタイトブレザーにハイウエストの幅広パンツを合わせたルックス。

「スコッチ & ソーダ(SCOTCH & SODA)」では、ビスコース75%、麻20%、ポリウレタン5%の生地を使用。色合いはピンク、シルエットはダブルブレザー&クロップドパンツ。

「ヴァレンティノ（VALENTINO）」のランウェイでも明らかだったように、カラーパンツスーツのトレンドは2022年秋冬まで続くだろう。