ストックXが2023年のトレンドレポート発行〜主役は「スニーカー」と「コラボ」
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クロックス」は今年トレンディなモデルを複数発売し、2023年にストックXで最も取引されたブランドのうちの一つにランクインした。(写真提供:Crocs)
スニーカーやアパレル、コレクターグッズなどを扱う再販プラットフォームのストックX(StockX)が最新トレンドレポート「Big Facts(ビッグ・ファクツ)」を発表し、同社サイトで行われた取引や検索実績から2023年の人気商品やブランドのランキングを公開した。以下にそのハイライトを紹介する。
スニーカー・モデル
スニーカー・モデルでは今年、「ナイキ(NIKE)」の「Vomero 5」、「アシックス(ASICS)」の 「Gel-1130」、「ニューバランス(NEW BALANCE)」の「9060」の人気が急上昇。いずれもランニング・シューズとしてデザインされたものだが、デイリーなアイテムとしても人気を博した。ストックXでの取引額は「ナイキ」の「Vomero 5」が前年に比べ5,000%以上増加し、「アシックス」の「Gel-1130」も前年比1,000%増となったほか、ウェブサイトおよびアプリ内の検索件数でも両モデルが急伸した。「ニューバランス」の「990」シリーズをベースとした「9060」の取引件額は前年比744%増、ウェブサイトおよびアプリ検索数は同1,000%増加した。
シューズ・ブランド
首位は「Campus 00」シリーズや「Gazelle」などレトロなモデルを複数発売した「アディダス(ADIDAS)」で、2023年の取引額は対前年で二桁成長を達成した。なかでも「Campus 00」シリーズは対前年で6桁成長という大記録を収め、ウェブサイトおよびアプリ内検索件数でも前年比15,000%と躍進した。なお、「アディダス」については、「Samba」モデルに似た「Handball Spezial」の取引額と検索件数も上昇した。
加えて、カリフォルニアのフットウェアブランド「アグ(UGG)」も新色モデルや人気のスタイルが新品市場で発売後に即完売となったことから再販市場で高値が付き、昨年に引き続き成長を見せた。
ファッションブランド部門
「ヘルスター(HELLSTAR)」「デニム・ティアーズ(DENIM TEARS)」「トラップスター(TRAPSTAR)」がトップに選ばれるなか、「フィアー オブ ゴッド(FEAR OF GOD)」や「シュプリーム(SUPREME)」をはじめとする著名ストリートウエアも根強く支持された。特に2020年創業の「ヘルスター」はグラフィックなデザインで知られ、ストックXでもつねに高額で取引されている。検索件数では「ヘルスター」が前年比12,000%以上、「デニム・ティアーズ」が同535%増となり、「トラップスター」は同199%増という結果になった。
2023年最も人気が出た商品
商品別ランキングでも、やはりシューズが首位に着いた。なかでも「クロックス(CROCS)は10月に発売した2006年公開のピクサー映画「カーズ」のキャラクター、「メーター」に着想を得た「Crocs Mater Clog」が爆発的な人気となり、発売第1週目にはこれまでストックXで取引された「クロックス」コラボレーションモデルのなかで最も多く取引された商品となった。なお、「クロックス」は今年他にも「シュレック」や「ハローキティ」ともコラボモデルを発表しているが、いずれもストックXでの人気商品となっている。
一方、スニーカーでは「ナイキ」の「Jordan 1」「Jordan 4」および「Dunks」が上位にランクイン。アパレルでは「フィアー オブ ゴッド」のエッシェンシャル・ラインからフーディーがトップに躍り出た。
コラボレーション部門では、「ナイキ」とトラヴィス・スコットとのコラボレーションモデルが上位2位を獲得した。トップの「Jordan 1 Retro Low Golf Travis Scott Neutral Olive」は平均価格プレミアムが397%を記録。2位の「Jordan 1 Retro Low OG SP Travis Scott Olive」ウィメンズ限定モデルの平均価格プレミアムは342%となった。また、3位に入った「SB Dunk Low Born X Raised One Block At A Time」の平均価格プレミアムは323%であった。