「オフ-ホワイト」、アート&イメージディレクターにイブラヒム・カマラ氏を任命

「オフ-ホワイト（OFF-WHITE）」はブランド初となるアート&イメージディレクターにイブラヒム・カマラ氏を任命した。シエラレオネ生まれのデザイナー、カマラ氏はファッションディレクター兼スタイリストとしても活動しており、昨年11月に急死した「オフ-ホワイト」創設者のバージル・アブロー氏とも度々協働した経験を持つ。

今回の人事について「オフ-ホワイト」は、「過去数年にわたりショーのスタイリングを担当するなど我々のファミリーの一員であるイブヒハムが、『オフ-ホワイト』の次章においてその美術性や創作活動を管轄するため経営に参画することは大変な名誉である。バージルがつねに心に据え、ブランドの核心でもある先駆的なクリエイティビティと価値観に思いを馳せながら、イブラヒムの才能やビジョンとともに、『オフ-ホワイト』の新たな章にともに踏み出すことを楽しみにしている」とのコメントを発表している。

ガンビアで育ったカマラ氏は、11歳の時ロンドンに移住した。ロンドン芸術大学のカレッジの一つ、セントラル・セント・マーチンズ（Central Saint Martins）を卒業後は、サマセット・ハウス（Somerset House）で開催された『Utopian voices here and now（夢想家の声、今ここに）』展に出展。「ケンゾー（KENZO）」でスタイリストとしてデビューし、後にファッションメディア『i-D』のファッションエディターに就任した。また、ファッションコンサルタントとしても活躍するほか、「バーバリー（BURBERRY）」やデザイナーのリカルド・ティッシ（Riccardo Tisci）とコラボレーションし、ショーのスタイリングを担当した経験もある。

なお、「オフ-ホワイト」は高級ブランドECのファーフェッチ（Farfetch）子会社であるニューガーズ・グループ（New Guards Group）の傘下に入っている。