「モスキーノ」、新クリエイティブディレクターにダヴィデ・レンネ氏
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伊ファッションブランドの「モスキーノ(MOSCHINO)」は、新クリエイティブディレクターに元「グッチ(GUCCI)」のデザイナー、ダヴィデ・レンネ(Davide Renne)氏を任命した。
レンネ氏はイタリア・トスカーナ生まれ。「グッチ」では二十年にわたりウィメンズコレクションのデザインを手がけ、最終的にはウイメンズウェアのヘッドデザイナーにまで上り詰めた。「モスキーノ」ではメインラインのウイメンズとメンズウェア、アクセサリーのデザインを監督する。
11月1日付で就任し、「モスキーノ」の親会社で「アルベルタ フェレッティ(ALBERTA FERRETTI)」や「ポリーニ(POLLINI)」などを擁するアエッフェ(Aeffe SpA)のマッシモ・フェレッティ(Massimo Ferretti)取締役会長の直属になるという。
「モスキーノ」に関しては、今年3月それまで10年間クリエイティブディレクターを務めたジェレミー・スコット(Jeremy Scott)が退任している。
なお、レンネ新クリエイティブディレクターは来年2月に開催される2024-25年秋冬ミラノファッションウィークでデビュー作を発表する予定となっている。
2024年2月にデビュー作披露
レンネ氏のクリエイティブディレクター就任に関し、フェレッティ取締役会長は「ファッションの力で我々の世界との生きた対話を創造するというダヴィデの極めて洗練されたビジョンと、 “モスキーノ”のレガシーやコードに対する彼の理解の深さにこれまでずっと感銘を受けてきた」とコメントを発表。
また「ダヴィデは優秀なデザイナーであり、特別な人間。フランコ(創業者のフランコ・モスキーノ)はよく、“不作法な態度は悪趣味にしか過ぎない”と言っていたが、ダヴィデを知り、彼の才能はもとより、その優しさや感性に心を引かれた。イタリアの心を持つグローバルなブランドであり、ラグジュアリー業界で真のユニークなDNAを保持する“モスキーノ”の将来を切り開く上で、彼が重要な役割を担ってくれると確信している」と加えている。
さらにレンネ氏は「フランコ・モスキーノは自身のデザインスタジオに“プレイルーム”と愛称をつけていたが、この考えに僕は強く共感している。イタリアのファッション、特に“モスキーノ”がその巨大な力で達成できるものには、遊びや喜び、発見と実験が伴っていなければならない」とした上、「フェレッティ取締役会長との出会いの中で、まるで父親のように僕の話に耳を傾け、自分と話をしてくれた彼が、(フランコという)ファッション界の巨匠が作り上げたブランドを担うという役を与えてくれたことを、光栄に思う。“プレイルーム”の鍵を僕にくれたフェレッティ氏に感謝している。入社日が待ちきれない。楽しい経験ができるはずだ、彼と一緒に」とコメントしている。