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「ニナ リッチ」が新クリエイティブデザイナーに26歳のハリス・リードを任命〜ジェンダーにとらわれない自由なデザインで定評

By Huw Hughes

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人物

Harris Reed by @hannamoon69
フランスのファッションブランド「ニナ リッチ(NINA RICCI)」が新クリエイティブデザイナーに26歳の米国系イギリス人ファッションデザイナーのハリス・リード(Harris Reed)を任命した。

リード氏は「ニナ リッチ」の90年にわたる歴史上最年少のクリエイティブディレクターとなる。「魅力と歴史、力が眠る宝箱を持つ“ニナ リッチ”に加わることができて光栄」と同氏はコメントを寄せている。

ロンドン芸術大学の一つで著名なデザイナーを輩出するセントラル・セント・マーチンズ (Central Saint Martins)出身のリード氏は、先入観によって作られた人々のジェンダーや性別に関する境界線を曖昧にするジェンダーにとらわれない自由なデザインが国際的に評価されている。

自らを“彼”という代名詞で呼ぶ同氏は、「ニナ リッチ」のクリエイティブディレクターに抜擢された喜びを公式Instagramアカウントで「光栄であり、恐縮である」と表現。

さらに、「(ヒールなしで)193センチ、赤毛でロングヘアーのジェンダー・フルイドなデザイナー(だれもが認める魅力的な女性)であると公言する自分が夢に見るパリのファッションブランドに入社することになり、興奮と(メゾンの方々の)強い思いで胸がいっぱいになっている」と語っている。「本当に言葉が出ない」そう彼は続ける。

「夢が叶った」

小さな子供の頃からこのときを夢見ていたと言うリード氏。

「映画館で観る映画のシーンのような感じがしている。自分にとってはるかに遠い空想の物語を現実にしてくれたみなさんに非常に感謝している」と彼は述べている。

「ニナ リッチ」は1932年にデザイナー、ニナ・リッチの息子、ロベルト・リッチ(Robert Nicci)によってパリで創設された。

リード氏の起用について同社は「大胆で思い切りがあり、破壊的なリード氏のスタイルが“ニナ リッチ”の伝統的なデザインや長年培ってきたクラフツマンシップに新たな視点を注ぎ込んでくれることを楽しみにしている」とコメントしている。

なお、同社は新クリエイティブディレクターの発表と同時に、新ゼネラルマネージャーにエドウィン・ボゾン(Edwin Bodson)を起用することも明らかにした。ボゾン氏は「この新たな時代の一員となれること、そしてハリスを“ニナ リッチ”の新しいクリエイティブディレクターに迎えることができることを嬉しく思う」と語っている。

「自由を求め、固定概念を否定し続けるジェンダー・フルイドなデザイナーのハリスが発信する広い意味での女性らしさという統一された視点は、メゾン全体に広がっていくだろう」とボゾン氏は加えている。

リード氏の「ニナ リッチ」でのデビュー作となるコレクションは2023年初旬に発表される予定。

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