「アントワープの6人」のメンバー、マリナ・イーが逝去

80年代のファッションに革命をもたらしたデザイナー集団「アントワープの6人」のメンバーであるベルギー人デザイナー、マリナ・イーが、日曜日、67歳で死去した。MoMuアントワープ・モード博物館が発表した。

同博物館は、「彼女の名前は、ベルギーファッションを世界地図に載せた伝説的な集団、アントワープの6人と分かちがたく結びついている」と強調した。

1986年、アントワープ王立芸術アカデミーを卒業した6人の若きフランドル地方出身のデザイナーたちは、自らの作品を一台のバンに詰め込み、ロンドンで開催された「ブリティッシュ・デザイナー・ショー」に乗り込んだ。

ベルギー国外ではほとんど発音不可能であったことから、アン・ドゥムルメステール、ダーク・ヴァン・セーヌ、マリナ・イー、ドリス・ヴァン・ノッテン、ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク、そしてダーク・ビッケンバーグは、以来「アントワープの6人」として知られるようになった。彼らのミニマルで、荒削りかつ脱構築的なクリエイションは、スパンコールやショルダーパッドが主流であった当時のファッションへのアンチテーゼを提示した。

それ以来、このデザイナーたちはそれぞれ異なる道を歩んできた。マリナ・イーが比較的無名であったのに対し、ドリス・ヴァン・ノッテンやアン・ドゥムルメステールは東京からニューヨークまで世界的な成功を収め、ダーク・ビッケンバーグはTシャツやスニーカーがスポーツ選手に愛用されるなど、独自の地位を確立した。

癌との闘病の末に亡くなったマリナ・イーの逝去以前から、MoMuアントワープ・モード博物館は、彼らの国際的なブレイクから40周年を記念して、2026年に「アントワープの6人」に捧げる展覧会を計画していた。