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ステラ・マッカトニー、新CEOにガブリエル・マッジオ氏

By Huw Hughes

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英国のファッションブランド、ステラ・マッカトニー(Stella McCartney)が 10月21日(英国現地時間)付で新CEOにガブリエル・マッジオ氏を任命したことが米国ファッション業界誌WWDにより報じられた。

就任後、マッジオ氏はロンドンの本社でステラ・マッカトニー氏や他の役員とともに職務を遂行する。新CEOの任命は今年6月に退任したフレデリック・ルーコフ(Frederick Lukoff)前CEOの後任として決定された。ルーコフ氏は 退任前10年にわたりステラ・マッカトニーのCEOを務めたが、昨夏オランダのファッション小売、スコッチ&ソーダ(Scotch & Soda)のCEOの職に就くため、ステラを退社している。

マッジオ氏はステラ・マッカトニー入社前の三年間イタリアのブランド、モスキーノ(Moschino)のゼネラルマネージャーを経験。それ以前もジョルジオ・アルマーニ (Giorgio Armani)やグッチ(Gucci)といった大所のファッションブランドでシニアマネジメントしての経験を積んでいる。2016年から2019年にかけてはボッテガ・ヴェネタ(Bottega Veneta)のCEOも務めた。

新CEOの就任にあたり、ステラ・マッカートニー氏はWWDの取材に「ブランドとして新しい節目となるこの素晴らしいタイミングにマッジオCEOを当社に迎えることができた。当社はファッションに直結する重要な課題の解決にあたり業界を率先して取り組んでおり、マッジオ氏がチームに加わったことで、ブランドとして大きな成果をあげることができることを期待している」とコメントしている。

ステラ・マッカトニーの新CEOにガブリエ・マッジオ氏を任命

マッジオ氏の新CEO任命は先般LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン グループ(LVMH Moët Hennessy Louis Vuitton、以下LVMH)との連携を発表したステラ・マッカトニーにとっても極めて重要なタイミングでの発表であった。今年7月、同社は傘下であったフランスのファッションブランドグループ、ケリング(Kering )を離れ、ケリングのライバルであるLVMHとのパートナーシップを宣言したのだ。当初、ステラ・マッカートニーは2020年を目処に独立するとの見通しだったが、ブランドの事業開発や戦略のグローバル化を加速させたい狙いから、LVMHとタッグに踏み切ったと見られる。

マッカートニー氏はLVMHとの連携についての取材中、同氏が2018年にブランドの完全なコントロール権を取得してから様々な提携や出資などのオファーを受けていたが、LVMHからのオファーが一番魅力的であったことを明かした。「(LVMHの)“ステラ・マッカトニー”というブランドへの情熱やコミットメントや、サステナブル・ラグジュアリー・ファッションのグローバルリーダーとしての私たちの志や価値観に対する強い信念に非常に感銘を受けた」とマッカトニー氏は語っている。

現在マッカートニー氏は、LVMHの執行委員会においてサステナビリティ担当特別顧問を務めている。

写真クレジット: Stella Mccartney, Facebook

Gabriele Maggio
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