アウトレット衣料品販売「オトリウム」CEO退任、米事業は売却へ
By Caitlyn Terra
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アウトレット衣料品販売のプラットフォームを運営する「オトリウム(OTRIUM)」はこのほど、ザヘラ・ワシントン(Zuhairah Washington)氏がCEOを退任したこと同氏のソーシャルメディア「LinkedIn」の投稿で明かした。また投稿では、同社の米国事業の売却も発表された。
2021年から「オトリウム」の社長兼最高執行責任者(COO)を務めていたワシントン氏は、2023年7月にCEOに就任したばかりだった。当初は欧州事業の収益化と米国事業の規模拡大を任務としていたが、このほど、2023年に入社したフランク・ヴァン・ヴァルデレン(Frank van Valderen)元最高財務責任者(CFO)にCEOの役を受け渡した。
今回の人事に関しては、同時発表されたフラッシュセールサイト「ギルト(GILT)」を運営するルー・ギルト・グループ(Rue Gilt Groupe)への米国事業の売却が部分的に契機となっている。売却により事業の焦点が欧州に移ったことで、「欧州市場をフルタイムで指揮するリーダーにバトンを手渡すことは、自分にとって理にかなっている」とワシントン氏は「LinkedIn」を通じてコメントしている。なお、「オトリウム」は今後も継続的に欧州事業と利益目標の達成を戦略として集中していくという。
2016年にオランダ人起業家、ミラン・ダニエルズ(Milan Daniels)氏とマックス・クリンストラ(Max Klijnstra)氏が創設した「オトリウム」は、ファッションブランドの余剰在庫をアウトレットとして販売するプラットフォーム。約300社のブランドと取引があり、商品写真の撮影から物流、アフターケアまで一括したeコマース事業を展開する。
オトリウム
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