元祖ファッションブロガー キアラ・フェラーニ、禁錮1年8ヶ月を求刑される

写真：Chiara Ferragni

ミラノ検察は火曜日、ミラノを拠点とするインフルエンサー、キアラ・フェラーニに対し、禁錮1年8ヶ月を求刑した。彼女はチャリティー目的とされたクリスマスケーキのプロモーションに関連する詐欺容疑で裁判にかけられている。

イタリア最大のインフルエンサーであり、2800万人のフォロワーを持つキアラ・フェラーニは、加重詐欺罪に問われている。この事件は、パネトーネに似たクリスマス菓子であるパンドーロおよびイースターエッグのプロモーションを巡るものである。彼女はこれらの商品の売上が、慈善団体や社会プロジェクトへの寄付に充てられると主張していた。

火曜日にミラノ裁判所で行われた非公開審理において、38歳のフェラーニは容疑を否認した。彼女の弁護人を務めるジュゼッペ・イアンナッコーネによれば、彼女は常に「善意」に基づいて行動してきたと述べている。

フェラーニ自身も審理後、「自信がある」と述べたが、それ以上のコメントは避けた。

弁護側による弁論は次回の審理で行われる予定であり、判決は1月に言い渡される見通しである。仮に有罪判決が下されたとしても、フェラーニが実際に収監される可能性は低いと見られる。イタリアでは、2年未満の刑期については執行猶予が付くのが一般的であるためだ。

キアラ・フェラーニは2009年、ファッションブログ「The Blonde Salad（ザ・ブロンド・サラダ）」でインターネット上でのキャリアをスタートさせた。その後、イタリアのファッション界およびソーシャルメディアにおける重要人物へと成長し、「Dior（ディオール）」、「Chanel（シャネル）」、「Tod's（トッズ）」といったブランドとのコラボレーションを行ってきた。

彼女は自身の華やかなライフスタイルや、ラッパーのFedez（フェデズ）との関係（2024年に離婚）を公開してきた。ソーシャルメディアは、彼女自身のファッションおよびメイクアップブランドを立ち上げるための足掛かりとなった。

しかし、今回の詐欺疑惑は彼女の評判を傷つけ、ブランドとの提携関係にも悪影響を及ぼしている。

問題となったのは、製菓会社Baloccoが製造し2022年に発売された特別版ケーキ「Pandoro Pink Christmas（パンドーロ・ピンク・クリスマス）」の販売である。この売上は、トリノの小児病院への寄付を目的としているとされていた。

ところが、イタリア通信規制当局（AGCOM）は2023年末、実際にはキャンペーンの数ヶ月前に病院へ5万ユーロの一回限りの寄付が行われたのみであったと認定した。その一方で、消費者は商品の購入が病院への支援につながると誤認させられていたのである。

2023年12月、AGCOMは「Pandoro Pink Christmas（パンドーロ・ピンク・クリスマス）」キャンペーンにおける不公正な商慣習を理由に、フェラーニの関連企業2社に対し100万ユーロの罰金を科した。この金額は、同キャンペーンで得られた利益に相当する。

また、Baloccoに対しても42万ユーロの罰金が科された。

AGCOMはさらに、2021年および2022年に市場に投入され、同様に社会貢献活動と結び付けられていたフェラーニブランドのイースターエッグについても調査を行った。

この事件を受け、イタリアでは大規模なインフルエンサーに対する規制が強化された。11月初旬以降、インフルエンサーはAGCOMへの登録が義務付けられ、透明性に関する規則を遵守しなければならない。