ザランド、新CFOにアンナ・ディミトロヴァ氏を任命

アンナ・ディミトロヴァ氏が、ザランドの最高財務責任者（CFO）に就任する。ザランドが水曜日に発表したところによれば、ディミトロヴァ氏は2026年1月1日より、同職において財務およびコーポレートガバナンスを統括する。

同氏は20年以上にわたる財務分野での広範な専門知識と戦略的経験を有する。また、大規模な部門横断型チームを率い、国際的な事業変革を遂行してきた実績も持つ。

ザランドの監査役会会長であるケリー・ベネット氏は次のように述べている。「アンナは財務に関する幅広い専門知識と戦略的思考を兼ね備えている。大規模な部門横断型チームを管理し、変革を成功に導くことで、その卓越したリーダーシップを証明してきた。彼女は我々の強力な経営陣に加わる理想的な人材であり、ザランドの優秀なチームと共に、この業界における大きな機会を掴んでくれるだろう」

シュレーダー共同CEOから職務を引き継ぐ

ザランドにおいて、ディミトロヴァ氏は3月から暫定CFOを務めてきたデヴィッド・シュレーダー氏の後任となる。これによりシュレーダー氏は共同CEOとしての職務に再び専念できるようになる。シュレーダー氏は、2月に契約が満了したサンドラ・デンベック前CFOの退任後、財務部門を引き継いでいた。デンベック氏は4月、Kikの親会社であるTengelmann Twenty-One KGに移籍し、CFOに就任している。

発表によれば、ディミトロヴァ氏は同社の財務基盤のさらなる強化、スケーラブルな成長の加速、そして長期的で重要な価値創造の推進において、中心的な役割を担うことが期待されている。

現在、同氏はドイツの通信会社Deutsche GlasfaserでグループCFOを務めている。それ以前は、英国の通信会社でドイツ子会社のCFOやグループ・フィナンシャル・コントローラーなど、様々な役職を歴任した。

ザランド、第2四半期に7.3%の増収を報告

ベルリンを拠点とするオンラインファッション小売大手のザランドは、8月に発表された第2四半期決算で増収増益を達成した。グループ売上高は前年同期比7.3%増の28億4000万ユーロ、純利益は同0.9%増の9660万ユーロであった。

ディミトロヴァ氏は、「ザランドは、ヨーロッパがデジタル時代の成長企業を生み出せることを証明している」と述べた。「ザランドの皆さんと共に、成長を加速させ、利益率を拡大し、キャッシュフローを増やし続けることを楽しみにしている」