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真のラグジュアリーの実践、「サンローラン」のパリ新旗艦店

By Don-Alvin Adegeest

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Boutique Champs-Élysées Credits: Saint Laurent

高級ブランドのブティックがひしめき、なにかと悪評高いパリ・シャンゼリゼ通りにオープンした「サンローラン(SAINT LAURENT)」の新たなグローバル旗艦店は、飾り気のないクワイエット・ラグジュアリーの典型といっても過言ではない。大規模改修工事を経て昨年12月にお披露目されたばかりの同店は、広々とした売り場にコンクリートや石、木といった上質な建材を使ったミニマリスト・スタイルのインテリアで構成されている。コーディネートのアイデアはタイムレスなデザインを好むアンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)クリエイティブディレクターが選んだもので、店内にはそれを象徴するかのようにアメリカン・モダンアートの巨匠ドナルド・ジャッド(Donald Judd)およびルドルフ・シンドラー(Rudolf Schindler)のソファーが置かれている。

一歩足を踏み入れると、商品のかわりにウェールズ出身の芸術家ケリス・ウィン・エヴァンス(Cerith Wyn Evans)によるネオンライトの彫刻がホワイエで客を出迎える。その趣は、豪華な装飾をせず、控えめで誇張しないという新しいラグジュアリーの気品を感じさせる。

特にユニークなのは、コレクションの多くを意図的に隠すという設計。大理石のキャビネットにはバッグが数点さりげなく展示されているものの、全素材およびオプションの商品は中にしまわれ、引き出しが開けられるとさまざまな色やサイズのバッグが客の目に飛び込

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