ディオール、ゲラン、サンドロなどがパリの百貨店BHVから撤退　Shein出店が原因か

パリ – ホリデーシーズンを目前に控えた木曜日、ディオール、ゲラン、そしてサンドロがパリの百貨店BHVから撤退したことが明らかになった。同店からは、支払い遅延やアジアの巨大企業Sheinの出店を理由に、すでに多くのブランドが撤退している。

報道で明らかになったディオールおよびゲラン（いずれもラグジュアリー大手LVMH傘下）、そしてプレタポルテグループSMCP（サンドロ、マージュ、クローディ・ピエルロ、ファルサックを展開）の撤退は、BHVの運営責任者であるフレデリック・メルラン氏が水曜日に発信し、木曜日にインスタグラムで共有された社内メッセージで認められた。 同氏は、「SheinがBHVに出店して以来、いくつかの中小ブランドが当店から撤退することを選んだ」と述べている。

特に、フランスのAIMEおよびTalmは、不公正な競争や環境汚染で非難されるウルトラファストファッションブランドSheinの受け入れに抗議し、撤退した。

2023年からBHVを運営するSGM社の社長は、「今日、より大きなブランドであるディオール、ゲラン、そしてSMCPグループが相次いで撤退を表明している」と付け加えた。 AFP通信の取材に対し、LVMHはコメントを控えた。

SMCPグループはAFP通信に対し撤退を認め、SGMが地方で所有する旧ギャラリー・ラファイエットの店舗からも撤退する意向を明らかにした。これらの店舗のうち5店舗でもSheinの出店が予定されている。

関係者によれば、SMCPにとって「度重なる支払い遅延が撤退の引き金となった」が、「Sheinの出店も一因」であるという。 一方、フレデリック・メルラン氏は、「これらのブランドに対しては、いかなる債務、遅延、支払い事故も存在しない」と断言している。

同氏によれば、11月5日にオープンしたSheinのスペースは「初週だけで5万人以上の来場者」を集めており、これらのブランドの撤退は「グループの健全性や戦略の妥当性を何ら揺るがすものではない」とのことだ。

これらの新たな撤退は、クリスマスという極めて重要な商戦期を目前に控えた時期に発生した。また、ディズニーランド・パリもすでにBHVとの特別コラボレーションを中止している。

先週、DIY用品や画材の売り場では、衝立で隠された空きスペースが目立っていた。 ランジェリーブランドのル・スリップ・フランセおよびメゾン・ルジャビーも、最近、支払い未払いを理由にBHVから撤退した。労働組合によれば、ジュエリーブランドのスワロフスキーも同様の理由で撤退したという。 その他、アニエスベー、バナナ・ムーン、シューズブランドのパラブーツなどは、Sheinとのパートナーシップを撤退の理由として挙げている。

先週、フレデリック・メルラン氏は「支払い遅延」があったことを認め、解決に向けて動いていると述べていた。 同氏は、「未払い額は売上高の10日から15日分に相当し、500万から1200万ユーロになる」と説明していた。