ギャップが英国小売市場に復帰　新コンセプトストアをオープン

ギャップが、ロンドンのコベントガーデンに店舗をオープンし、英国における実店舗展開を正式に再開した。11月7日にオープン予定の新店舗は、2021年に英国の全店舗を閉鎖して以来、同ブランドにとってこのエリアへの帰還を意味する。

Long Acre 30-31番地に位置する新店舗は、2フロア構成で面積は3,250平方フィート。店内では「ブランド主導のコンセプト」のもと、刷新されたビジュアルマーチャンダイジングが展開されている。

インテリアは、ニューヨーク市のフラットアイアン地区にあるギャップ初のコンセプトストアからインスピレーションを得ており、ブランドのコアアイテムに焦点を当てた、買い物しやすい空間づくりに反映されている。

また、店内にはロンドンのクリエイティブコミュニティとの連携も反映されている。レコード店Honest Jon’sがキュレーションしたレコードセクションや、写真、ファッション、アート関連の書籍を集めたライブラリーなど、文化的なパートナーシップを通じて表現されている。

このコベントガーデンの店舗は、ギャップの英国における広範な店舗展開の第一弾である。今後、12月5日にはWestfield White Cityに、12月18日にはウェンブリーにアウトレットストアがオープンする予定だ。

この小売事業拡大は、2021年にギャップと合弁事業を設立した英国の大手小売Next社が統括している。この提携は、ギャップが「市場の動向」および「デジタルファースト」への移行を理由に、英国の全81店舗を閉鎖した後に設立された。

合弁事業の株式51%を保有するNext社は、当初、自社店舗内にギャップのショップインショップを展開すると同時に、同ブランドのeコマース事業も運営していた。

しかし、ギャップのCEO兼社長であるマーク・ブライトバード氏によれば、現在は新たな店舗体験を通じて顧客体験を現代化し、「グローバルなリテール戦略を拡大する」ことを目指しているという。