ファミリーマート、東京に初のアパレル専門店をオープン

日本全国に15,000店舗以上を展開する大手コンビニエンスストアチェーンのファミリーマートは、2025年9月1日、自社のアパレルライン「コンビニエンスウェア」に特化した初の店舗をオープンした。店舗面積は62平方メートルである。

同ラインは、日本のブランド「ファセッタズム」の創設者でもあるデザイナーの落合宏理氏と共同で、2016年に「いい素材、いい技術、いいデザイン」をコンセプトに開発された。成長は着実に続き、現在ではアウターウェア、パンツ、ソックス、アンダーウェアなど約150種類のアパレルアイテムを展開している。

このアパレルラインの人気は高まり、ベストセラー商品であるファミリーマートカラー（緑、白、青）のラインソックスは2,800万足以上を売り上げた。この成功を受け、イートインスペースを縮小し、アパレル売り場を拡大する店舗も出てきている。

東京の新店舗は、港区の再開発プロジェクト「BLUE FRONT SHIBAURA」の3階に位置する。店舗の内装は、「コンビニエンスウェア」のアートディレクターである安田昂弘氏との協業によりデザインされ、明るく整理された空間で商品が展開される。

新商品

ファミリーマート初のアパレル専門店のオープンに合わせ、厚手のオーストラリア産コットンを使用したポロシャツなど、数多くの新商品が登場した。同社はウェブサイトで「コンビニで服を買う文化を定着させるため、着るたびに快適になるポロシャツの開発に挑戦した」と説明している。

さらに、「コンビニエンスウェア」のウェブサイトによれば、ソックス、タオル、アンダーウェアなどのアイテムに初めてシーズンカラーが導入され、「顧客の日常を彩る」ことを目指すという。

その他、一枚でも着用可能なUSコットン製のリブタンクトップやブラなどのアンダーウェアも新たに加わった。ファミリーマートカラーのソックスの成功を受け、同カラーのストライプをあしらった新しい長袖Tシャツも発売された。

新作のジップアップジャケットやカーディガンに加え、「コンビニエンスウェア」ラインは、需要の高いキャップ、ハット、サングラスといったUVカットアイテムにも力を入れている。

デザイナーの落合宏理氏はプレスリリースで次のようにコメントしている。「秋に向けて、『コンビニエンスウェア』は新作の厚手コットンカーディガンを発表します。私たちはその構造にこだわり、着用者によって表情が変わる『育てる』カーディガンを開発しました。さらに、秋冬コレクション『Reheat』には人気の半袖バージョンを追加し、全アイテムをアップデートしました」

コラボレーション

世界的に有名な写真家であり映画監督の奥山由之氏とのコラボレーションでは、氏の写真をあしらったアパレルアイテムや、トートバッグ、ノートブックなどが展開される。

落合氏とのデザインコラボレーションも継続される。同氏のブランドで人気のデニムショーツが、デニムアイテムとしては初めて全国で販売されることになった。価格は約17ユーロ相当と、多くの顧客にとってデザイナーズアイテムを手頃に楽しめる機会となる。

さらに、野村訓市氏が手がける内装デザインチーム「TRIPSTER」とのコラボレーションも実現した。9月26日より発売されたポケットTシャツは、「コンビニエンスウェア」の代表的なアイテムであるアウターTシャツをベースにしている。左胸にポケットを配し、前面右裾には「TRIPSTER」のロゴがあしらわれている。