JD.comがオランダにロボット接客店舗開設

中国大手ECのJD.comが欧州に初の実店舗を開設した。店舗名は「Ochama（オチャマ）」。オランダですでに2店舗を運営しているが、さらに2店舗を同国内に開設するという。メンズおよびウィメンズ向けファストファッションのほか、子供服や家庭用品、家具、化粧品、食品などを取り扱う。

最新の技術を駆使した店内では、ロボットが商品の取り出しや包装を行う。商品は専用のアプリまたはオンラインで注文する。

「Ochama」のマーク・デン・バッターCEOは「オランダ人はイノベーションや環境問題に強い関心があるが、Ochamaのような買い物方法はその両方に貢献できるよう設計されている。すべてがワンストップで揃うOchamaに買い物に行けば、待ち時間もなく交通渋滞も軽減される」とコメントしている。

オランダは欧州でも最も都市化が進む国である。世界銀行のデータによると、2020年時点でオランダ国内の人口の92%が多核的都市構造を持つ都市に居住するとされており、こうした状況が「Ochama」がオランダで4都市における店舗開設の意思決定の背景にある。