カナダグース、パリに新リテールコンセプトの旗艦店をオープン

カナダグースが、パリで新たなリテールコンセプトを発表した。

カナダのプレミアム・アウトドアブランドであるカナダグースは、金曜日に新たなストアコンセプトを発表した。このデザインは、世界的に有名なパリのChamps-Élysées（シャンゼリゼ通り）にオープンする新しい旗艦店で初披露される。さらに、今秋にはミラノにも新店舗がオープンする予定だ。

アート、建築、そしてカナダの伝統を融合させたこの新ストアコンセプトは、建築事務所Snøhettaとの協業により開発された。パリの店舗では、雲母をちりばめたアルミニウム製のファサードが採用され、新雪に反射する太陽光を表現している。また、湾曲した天井の形状および個別に調整可能な照明が自然光の移ろいを反映し、一日を通して変化する空間を演出する。

店舗の中央には、地図製作からインスピレーションを得た壁面が設置され、カナダグースの歴史を地理的に物語る。厳選されたブランドのアーカイブが過去と現在をつなぐ架け橋となっている。このコンセプトをさらに引き立てるのが、カナダグース・アートコレクションの作品群だ。マイケル・ベルモアによる銅箔を施した石の彫刻や、ニンギウクル・ティーヴィーの「Tiptoe Through the Tundra」にインスパイアされた壁画などが挙げられる。これらは、最初のイヌイット・パーカおよび北方の芸術性への敬意を表していると、同社は発表している。

ミラノに計画中の店舗は、秋にCorso Giacomo Matteottiにオープンする。この店舗では、パリの物語性を引き継ぎつつ、イタリアの視点を通して再解釈される。歴史的な建物のファサードは保存され、地元で特注された什器が文化的な真正性およびサステイナブルなデザインを強調する。

両店舗では、アウターウェア、アパレル、フットウェア、アクセサリーを含むカナダグースの全コレクションを展開する。また、パリ店には、ハイダー・アッカーマンによる「Snow Goose by Canada Goose」のための専用シーズンエリアも設けられる。