サンローラン コンセプトストア「リヴ・ドロワット」、中国・北京に上陸

アンソニー・ヴァカレロが手がけるサンローランのカルチャーコンセプトストア「サンローラン リヴ・ドロワット」が、中国・北京にオープンする。

1960年代、イヴ・サンローランはプレタポルテライン「サンローラン リヴ・ゴーシュ」によって、ラグジュアリーをより身近なものにした。

2019年、メゾンのアーティスティック・ディレクターであるアンソニー・ヴァカレロは「サンローラン リヴ・ドロワット」を立ち上げた。このコンセプトは、ファッションをより広範なライフスタイルの概念やブランドの世界観へと拡張するものである。

「サンローラン リヴ・ドロワット」は、単なるウェアやアクセサリーのブティックにとどまらず、文化的なハブとしての役割を担う。エクスクルーシブなコラボレーションアイテムや限定品、そして様々なアート分野の作品などを集約している。

パリ、ニューヨーク、ロサンゼルスでのオープンに続き、このラグジュアリーメゾンは同コンセプトを中国に導入する。新店舗は北京の朝陽区、三里屯の一角に位置する。このエリアは、インターナショナルなショッピング、ナイトライフ、そして現代カルチャーにおける市内の主要な中心地の一つである。

北京の新ブティックでは、ウィメンズおよびメンズのプレタポルテ、レザーグッズ、シューズ、ジュエリー、その他のファッションアクセサリーを展開する。

サンローラン リヴ・ドロワット：ケリングが運営するカルチャーキュレーションプラットフォーム

このストアの真価は、限定品、ユニークピース、書籍、レコード、写真、アート作品、そして多彩な文化的イニシアチブの提供にある。このセレクションは、ポップアップやパフォーマンスアートによってさらに充実したものとなる。

ファッションの枠を超えたこの展開の具体例として、キュレーションされたアイテムが挙げられる。ボブ・ウィルソンの椅子3脚セット、ピエール・シャポーのエクステンション式デイベッド、さらにシャルロット・ペリアン、フランク・ロイド・ライト、ジョルジュ・ザルスーピンの作品などが含まれる。

中国の店舗のファサードは、コーデュロイのような質感を持つコンクリートで作られている。ブティックは3フロアで構成され、素材と光が織りなす空間が特徴だ。柔らかなライトパネルと開放的で広々としたレイアウトが、ユニークな雰囲気を創出する。最上階にはプライベートラウンジが設けられ、よりエクスクルーシブな体験を提供する。