スナップチャット、AR活用の没入型ショッピング空間「ウィンター・ビレッジ」を開設

月間アクティブユーザー数9億人以上を誇るソーシャルメディア・プラットフォームのスナップチャット（Snapchat）が、拡張現実（AR）を活用した祝祭的なリテール体験を発表した。これは、没入型かつインタラクティブなデジタルブティックを通じて、ホリデーシーズンのショッピングを鮮やかに演出するものである。

初開催となる「スナップチャット・ウィンター・ビレッジ（Snapchat Winter Village）」は、ラグジュアリーファッションブランドのボス（Boss）、スイスの時計・宝飾ブランドであるショパール（Chopard）、およびフランスのビューティブランドであるランコム（Lancôme）とのコラボレーションにより立ち上げられた。各ブランドは独自のブティックを展開し、クリエイティブスタジオのアトミック（Atomic）と共同で設計された限定のAR体験を提供する。

スナップチャットの発表によれば、このウィンター・ビレッジでの体験は、ブランドにとってホリデーショッピングを再発明するユニークな機会を提供するものである。「ギフト選びを驚きと喜びに満ちた瞬間へと変える」ことで、Z世代およびミレニアル世代の消費者をターゲットに、スナップチャットのAR技術を活用した没入型で魅力的なショッピング体験を実現する。

スナップチャット・ウィンター・ビレッジは12月1日から31日まで開催され、英国、米国、フランス、ドイツ、北欧、ベネルクス三国、および中東で利用可能となる。スナップチャッター（Snapchatユーザー）は、まるで現実世界にいるかのように各ブランドのデジタルブティックを探索し、没入型のショッピング体験の中で製品を発見することができる。さらに、各ブランドのeコマースサイトを通じて直接アイテムを購入することも可能である。

このインタラクティブなリテール体験には、スナップチャットのレンズカルーセルから直接アクセスできるほか、専用のARレンズを通じて各ブランドのパブリックプロフィールからもアクセスが可能である。

スナップチャット、ARを活用した祝祭体験でホリデーショッピングを刷新

ウィンター・ビレッジにおいて、ボスは「拡張ファクトリー」を創出した。銅色の壁と木箱で構成された祝祭的で洗練された空間を提供し、中央のベルトコンベアが最新の「Boss x Steiff（ボス × シュタイフ）」コレクションを際立たせている。さらに、ショパールは、ブティックをデジタル上で洗練された形で再解釈した空間へと来場者を誘う。そこは繊細な紙のような世界であり、カーテンから家具に至るまで、あらゆる建築的ディテールがまるで象牙と光で彫刻されたかのようである。スナップチャッターは、メゾンの時計やジュエリーを閲覧でき、それらはストーリーやクラフツマンシップを明らかにするインタラクティブな製品カードと共に展示されている。

ランコムのブティックにおけるAR体験では、ラグジュアリーな香水店を、雪山の上空に浮かぶ列車車両として再構築した。スナップチャッターは、ピンクとゴールドで彩られた洗練された車内を散策し、そこで各フレグランスのアイコンを目にすることができる。製品を選択すると、新作のムスキーバニラフレグランスであるVanille Nude（ヴァニーユ・ヌード）から、メゾンを象徴するオードパルファムであるLa Vie Est Belle L’Original（ラ・ヴィ・エ・ベル・ロリジナル）に至るまで、各クリエイションの背後にあるストーリーやインスピレーションが明らかになる。

スナップ社（Snap Inc.）のラグジュアリー部門グローバルヘッドであるジェフリー・ペレスは次のように述べている。「スナップチャット・ウィンター・ビレッジは、ブランドが単に作品を提示するだけでなく、スナップチャッターを自らの世界へと招き入れ、探索し、感じ、ホリデーショッピングの魔法を体験させるインタラクティブな空間を提供することで、拡張ショッピングを再定義するものである」

「ショパール、ボス、およびランコムと共に創り上げたこの第1回目は、テクノロジーがいかにして発見を刺激的で記憶に残り、真にラグジュアリーな瞬間へと変えることができるかを示す強力な例である」