世界的な経営コンサルティング会社であるマッキンゼー・アンド・カンパニーと、The Business of Fashionのデータ・アドバイザリー部門であるBoFインサイトが共同で発表した年次レポート「ファッション業界の展望」によれば、ファッション業界の経営幹部の46%が2026年の業界状況は悪化すると予測しており、これは昨年のレポートの39%から増加した。 同レポートは、2026年に貿易、テクノロジー、消費者行動の変化が企業にどのような課題をもたらすかを明らかにするものだ。貿易関税、地政学的な不安定さ、そして消費者信頼感の低下が広範な懸念を引き起こす中、ファッション業界のリーダーたちは「混乱がニューノーマルである」という事態に備えていると指摘する。 2026年に向け、関税がファッション...
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「Available to Promise; Hidden Systems, Shared Futures」をテーマに掲げる「ステート・オブ・ファッション・ビエンナーレ2026」が、2026年5月14日から6月28日までオランダのアーネムで開催される。11月6日に発表されたプログラムは、完成した衣服そのものではなく、世界のファッション業界を形成するサプライチェーン、テクノロジー、文化的プロセス、エコシステムといったインフラストラクチャーに焦点を当てる。 キュレーターチームは、アン・ゾウ、アヌーシュカ・ファン・ドリエル、シャヌ・ワルピタの3名が務める。彼らは物流用語である「Available to Promise」を指針に、ファッション業界における様々な実践が人間および非人間のエージェン...
"不安" と "苦悩"。 ファッション業界やそのリーダー達の2020年を予想する言葉はこの二言に尽きるのではないか。2019年には米国を中心に様々なセクターで楽観的な兆しが見え始めていたが、事態はまた元のコマに戻りつつある。 こうした状況が大手コンサルティング会社マッキンゼー(McKinsey )と仏ファッションメディア『ビジネス・オブ・ファッション(Business of Fashion, 以下BoF)』が業界のエグゼクティブやオピニオンリーダー約290人を対象とした調査の結果をもとに作成した最新業界レポート『ザ・ステイト・オブ・ファッション2020(The State of Fashion 2020、以下、レポート)』で明らかになった今年の業界の基本的な見通しである。レポートによる...
The state of fashion for 2019, as analysed and predicted by McKinsey and the Business of Fashion. Source: Business of Fashion, McKinsey, Youtube