記事の著者 Nora Veerman
キャットウォーク・レポート:NYFWに見る、パントン’23年秋冬カラーパレット
パントン(Pantone)の2023年秋冬NYファッションウィーク向けのトレンド・レポートでは、涼しげなメントール・グリーン、マゼンタを含むCheerful (元気いっぱいの明るい色合い)な10色と、コントラストカラーとしてディープ・ブルーやクリーミーな白系カラーなど落ち着きのあるクラシックな5色の2つのカラーパレットが登場した。 こうしたパラーパレットが、先日5日間にわたり開催された最新版NYファッションウィークでのランウェイに次々とお目見えした。本誌では、最新トレンドカラーを使ったルックスのハイライトをお届けする。 Tory Burch and Collina Strada at New York Fashion Week FW23. Image: Launchmetrics...
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「ヴォーグ」が北欧版を発刊、世界で最もサステナブルな雑誌目指す 創刊号表紙はグレタ・トゥーンベリ
画像出典: Vogue Scandinavia 雑誌『ヴォーグ(Vogue)』が北欧版となる『ヴォーグ・スカンジナビア(Vogue Scandinavia)』を発刊した。創刊号の表紙を飾ったのはスウェーデン人の環境活動家グレタ・トゥーンベリ。緑の森の木陰で大きめのピンクのトレンチコートに身を包んだグレタが木に寄りかかり、アイスランド・ホースをなでる写真が登場した。また、誌面では、トゥーンベリが気候変動問題に対する自身のビジョンや経験を語った数ページにわたるインタビュー記事が掲載された。なお、偶然にも発刊日は国連による新たな気候変動危機の報告書発行日と同日となった。 『ヴォーグ・スカンジナビア』はスウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、アイスランドを対象地域とし、自然と気候問...
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「クロエ」の新クリエイティブ・ディレクター、ガブリエラ・ハーストの素顔
ここ5年、デザイナーのガブリエラ・ハースト(Gabriela Hearst)が勢いに乗っている。2015年に立ち上げた自身の冠ブランドはたちまち人気を獲得し、これに商機を見出した「LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH Moet Hennessy Louis Vuitton)」は2019年に同ブランドに数百万ドルを出資した。そして昨秋、ハーストは「アメリカン・ウィメンズウェア・デザイナー・オブ・ザ・イヤー(American Womenswear Designer of the Year Award)」を受賞するとともに、パリファッションウィークでデビューを果たした。 今週、ハーストが先週退任したナターシャ・ラムゼイ=レヴィ(Natacha Ramsay-Levi)元「クロエ...
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モスキーノ、あやつり人形劇の2021春夏新作ショーを公開
新型コロナウイルスの影響が続き、従来のモデルを起用した対面型のランウェイショーの開催はまだ厳しい。そんな中、ファッションブランドはオンライン・パフォーマンスから3Dの“デジタルビレッジ”など独自の代替策を模索し始めている。しかし中でも最もチャーミングで、若干キモカワなアイデアを披露したのは何といっても先週日曜のミラノ・ファッションウィーク2021春夏であやつり人形による新作ショーを披露した「モスキーノ(Moschino)」であろう。 Header 2人形劇ならぬ、「モスキーノ」の’21春夏パペット・ファッションショー ショーは町のお祭りに訪れたデザイナーのジェレミー・スコット(Jeremy Scott)が、人形劇の中でミニチュアドレスをまとったモデルを操ろうとしているパペット版の自分に...
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「抗議」と「イデアリズム」:2020年春夏の5大トレンドを読み解く
この先十年は不確実で複雑性の時代であるが、そこには無限の可能性も広がる。2021年の春夏シーズンを決めるのはそうした社会の緊張感であるとトレンド分析家のクリスティン・ボーランド(Christine Boland)氏はいう。同氏はファッション業界向けセミナーの企画運営を手がける「アップルタイザー(Appletizer)」が今週オランダ・アムステルダムで 開催したセミナーで登壇し、2021年春夏のトレンド詳細を解説した。 「これからの十年は方向性が二分する。世界は“権力誇示、排他的、格差、白黒思考”か“共感主義、創造性、夢”に向かっていくかの二択になっていく」とボーランド氏。彼女によれば、こうした曖昧さはデザインやライフスタイル、ブランド各社のランウェイショーに反映され、社会的批判やイデア...
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