スペインでAmazon従業員が大規模ストライキを決行
スペインでは年末にかけて労働者の権利を主張するストライキが相次いでいる。スペインの北西部のガリシア州ポンテベドラ県に位置するAmazon物流センターの従業員が、12月23日に大規模なストライキを実施した。この要求を受け、ガリシア州を拠点とするガリシア労働組合連合(CIG)は、従業員の労働条件を大幅に改善しない場合、米Amazonの経営陣に対して新たな抗議活動やストライキを行うと警告している。
同組合によると、従業員が物流センターの経営陣に提出した主な要求事項には、従業員の不当な扱いへの対処が記載されていた。 会社が人員不足のため従業員に過重な負担をかけている点や、契約の大半がパートタイムや断続的な正規雇用であり、不安定な雇用方針を維持している点、人材派遣会社を通じた雇用の乱用や、本来支払われるはずの日曜日の労働手当を支給していない点が明らかになった。
CIGは、Amazonがこれらの現状に対し、不安定な契約をフルタイム契約に転換するなど、具体的な措置を通して対処するよう要求している。また、Amazonがこれらの問題の指摘に対して、数か月間処置を行っていないことを指摘している。
この正当な意図に基づき、第1回目のストライキ実施後、2026年1月末に会社経営陣と労働組合代表との会合が予定されている。CIGは、この会合でのAmazon経営陣の姿勢次第で、労働争議が解決に向かうか、あるいは逆に新たな抗議活動やストライキが呼びかけられるかが決まると警告している。
本記事はJaime MartinezによりFashionUnited スペイン語版に掲載されたものであり、Sena Teruiにより日本読者向けに再編集された。
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