記事の著者 Sena Terui
FashionUnitedのインターンとして、編集・マーケティング業務に携わり、日本市場向けのコンテンツ制作をサポート。これまでコミュニケーション、リテール、イベント運営といった多岐にわたる分野での経験を持ち、オランダのクリエイティブ機関FashionClashでの活動や、Wooly Magazineを通じた日本での編集プロジェクトなどに携わった。
シーズン前に確認!2026年春夏開催のファッション・テキスタイル見本市まとめ
見本市 は、日本の伝統技術やクラフトマンシップを体感できるだけでなく、国内バイヤーやブランドとの接点に加え、欧米・アジア各国の業界関係者とネットワークを築く機会でもある。3月から本格化するシーズンを前に、出展・来場の検討を早めに進めておきたい。 日時まとめ • 京都インターナショナル・ギフト・ショー(京都) —3月11・12日 • Jitac ヨーロピアン・テキスタイル・フェア 春 (東京) — 3月11・12・13日 • 楽天ファッションウィーク東京 — 3月16~21日 • トラノイ東京(東京) 3月18・19日 • Faw Tokyo (東京) — 4月 8・9・10日 • 東京テキスタイルスコープ 2027 Spring Summer (東京) -4月15・17日 • 東京レザ...
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学費はどれくらい?服飾学生を支える給付型奨学金ガイド
服飾専門学校や大学への進学を考えたとき、多くの学生が直面するのは学費の問題だ。上田安子服飾専門学校や大阪文化服装学院、文化服装学院などの専門学校では年間120万〜200万円前後、杉野服飾大学のような4年制大学でも初年度で約150万円前後の学費がかかる。さらに教材費や制作費、生活費を含めると、学生の経済的負担は決して小さくない。 実習や制作が中心の服飾分野では、アルバイトに十分な時間を割けないケースも多い。こうした状況の中で、返済不要の給付型奨学金は、ファッションを学び続けるための重要な選択肢となっている。本記事では、服飾専門学校・大学で利用できる給付型奨学金のの種類と条件を整理して紹介する。 モード学園 モード学園には在学中の活躍や成績によって、卒業年次の学費が賄われる奨学金が幅広く用...
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東レ・帝人フロンティア・東洋紡が映す、日本の素材産業の今
日本国内の約98%の衣料品が輸入品であるのに対し、ファッション業界の輸出は素材に多く依存している。その素材産業の中でも、東レ、帝人フロンティア、東洋紡といった繊維会社は、持続可能性を考慮した設計がますます進む高性能繊維・生地の開発を専門としている。 その背景には、高度経済成長期の天然繊維中心の市場から合成繊維への移行、そして21世紀のグローバルな価格競争があった。高度経済成長期にイギリスからポリエステル製造技術を導入した東レと帝人は、耐久性や速乾性といった利便性を持つ新たな製品を生み出した。同時期に、日本でコットンの生産を牽引していた東洋紡も、合成繊維の事業に足を踏み入れ始める。 90年代以降、海外から低価格な衣料品が流入すると、日本の縫製・量産体制は競争力を失い、完成品としての衣料品...
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トレンドを超えるファッション:2026年上半期 国内ファッション・テキスタイル展示会まとめ
東京をはじめ金沢、京都の国内の展示会では、森英恵やオム プリッセ イッセイ ミヤケなどのブランドから20世紀の歴史、さらにはテキスタイルに関してまで幅広いジャンルのファッションの展示会が行われている。 2026年上半期の展示会のラインナップでは、ファッションが単なる流行ではなく、社会の常識に問いかけるツールであったり、過去の時代の象徴としての役目を果たしていることが一目瞭然だ。本記事では、開催時期順にファッションとテキスタイルの展示会を紹介する。 美術館・展示会カレンダー(2025–2026) • アペルト20 津野青嵐 共にあれない体 2025年10月18日~2026年4月12日|金沢21世紀美術館 • つぐ ミナ ペルポネン 2025年11月22日~2026年2月1日|世田谷美術館...
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Yoke、パリで初の単独ショー Fashion Prize of Tokyo受賞後の新たな一歩
JFWO主催の日本ブランドを海外に送り出すための賞、Fashion Prize of Tokyoを受賞したブランド「Yoke」が、昨日22日、メンズファッションウィークで賑わうパリにて初の単独ファッションショーを開催した。 「Yoke」というブランド名には、衣服の異なる部分をつなげるあて布を指す用語からきており、「つなぐ」や「絆」といったテーマが込められている。この「つなぐ」というテーマはブランドのデザインアプローチにも反映されている。2026/27秋冬コレクションでは、構造的なディテールや素材の対比、そしてアイテムの重ね着や組み合わせ方を強調したスタイリングにより表現された。 また寺田は、絵画や彫刻から着想を得たものづくりを行ってきた。アートとも「つながる」日常着を提案するこのブラン...
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ランウェイからショールームまで:日本メンズが席巻するパリ ファッションウィーク
本日20日から25日まで、26/27年秋冬パリ メンズ ファッションウィーク が開催される。パリ・オートクチュール連盟による公式のファッションショーや展示にはコムデギャルソンやヨウジヤマモトなどの老舗ブランドから、サカイ(Sacai)などの中核、ダブレット(Doublet) などの若手までが揃い、日本のメンズブランドの存在感を裏付けている。 公式カレンダーだけでなく、東京ファッションウィークで知られるJFW推進機構主催の「ヨーク(Yoke)」のショーや、ファッションの聖地へと日本ブランドを送りだす「Showroom.tokyo」といった取り組みが注目を集めている。これらの企画は、今後数年で世界的な注目を集める可能性を秘めた新世代の日本ブランドにスポットライトを当てている。 ランウェイと...
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“着る絵本”を創るブランド「シンヤコヅカ」:ピッティ・ウオモ直前、日本ブランド予習
今月中旬に開催されるファッション見本市「ピッティ・ウオモ 」では世界中からの業界人がイタリア・フィレンツェに集まる。数ある世界中の出展ブランドの中から、昨年LVMHプライズを受賞したSohsiotsuki、Headmayerと共に、特別にランウェイショーを披露するブランドがある。それが日本ブランド「Shinyakozuka」だ。今期のピッティ・ウオモは、新世代の日本人デザイナーに注目する絶好の機会となるだろう。 Shinyakozukaはそのブランドコンセプトの曖昧さが個性となっている。多くの人が特定の香りや音楽に触れると、脳裏にあの頃の思い出が蘇る経験をしたことがあるだろう。一方で記憶を嗅覚でもなく、聴覚でもなく、視覚―ファッションで再現するのがShinyakozukaの試みだ。 絵...
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和洋折衷:ソウシオオツキが表す、〈伝統と異文化〉の狭間の日本
今年のLVMHプライズを制覇した日本ブランドSoshiotsukiは、2026年1月、イタリアの国際的展示会「ピッティ・ウオモ」にて更なる存在感を世界に示す。 着物、侘び寂び、禅 ― 古典的な日本文化に注目が集まる中、デザイナー大月壮士の着眼点は、ありきたりな懐古主義を一蹴する。 彼のデザインは、旧日本陸軍の軍服や喪服、さらにはバブル時代のサラリーマンスタイルを、スーツという名の現代の “洋”服へと昇華する。言わば“和風vs洋風”ような二項対立的な視点とは異なる、異文化を織り交ぜた “和洋折衷”の象徴といえるだろう。現代の多様な価値観の入り混じった交差点において、改めて「日本文化とはなにか」を衣服を通して問いかけているのだ。 このような問いは決して今に始まったことではない。明治維新から...
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タイムリー、そしてタイムレス:新旧ミドルブランドに触れて、日本の服飾文化を学ぶ
日本の中価格帯のブランドは、この大量生産大量消費、SNSによるステータス誇示が当たり前になった現代のファッションに一石を投じる。なぜならこのようなブランドは “上質で控えめ、そしていまどき”を体現しているからだ。 その反面、かつて日本の衣料市場の中心だったミドルブランドは、1990年代以降、安価な輸入服やファストファッションの台頭によって主役の座を譲ることになる。しかし現在、その存在意義があらためて見直されつつある。価格の安さや派手さよりも、品質や長く使える価値を重視する消費者が増えているからだ。 BeamsやUnited Arrowsといったミドルブランドとは、商品の平均単価が1.5万円から5万円ほどの、高級ブランドよりは安く、ローブランドよりは高い価格帯のアイテムを展開しているブラ...
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円安、賃金低下、物価上昇にも屈しない日本ラグジュアリー市場
日本国内の一般的なファッション・繊維市場 は90年代から衰退し始め、コロナ禍を機にさらに縮小した。近年で緩やかな回復がみられるものの、未だにコロナ以前の市場の大きさには達していない。 一方、国内のラグジュアリー市場に目を向けると、円安にも関わらず過去5年で大きな成長がみられる。コンサルティング会社の矢田経済研究所によると、2023年のラグジュアリー市場規模は多くの分野でコロナ禍前を上回る水準に達し、特に衣料品市場の成長率は169%増となった。また、2024年のLVMHの年次決算では、日本市場の売り上げはなんと全世界の売り上げの10%をも占め、市場の成長を裏付けている。この拡大は新富裕層の拡大や外国人観光客、また若年層の間での「ご褒美消費」によるものだと思われる。 しかし今、高級品市場は...
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