記事の著者 Sena Terui
FashionUnitedのインターンとして、編集・マーケティング業務に携わり、日本市場向けのコンテンツ制作をサポート。これまでコミュニケーション、リテール、イベント運営といった多岐にわたる分野での経験を持ち、オランダのクリエイティブ機関FashionClashでの活動や、Wooly Magazineを通じた日本での編集プロジェクトなどに携わった。
トレンドを超えるファッション:2026年上半期 国内ファッション・テキスタイル展示会まとめ
東京だけでなく金沢、京都の国内の展示会では、森英恵やオム プリッセ イッセイ ミヤケなどのブランドから20世紀の歴史、さらにはテキスタイルに関してまで幅広いジャンルのファッションの展示会が行われている。 2026年上半期の展示会のラインナップでは、ファッションが単なる流行ではなく、社会の常識に問いかけるツールであったり、過去の時代の象徴としての役目を果たしていることが一目瞭然だ。本記事では、開催時期順にファッションとテキスタイルの展示会を紹介する。 美術館・展示会カレンダー(2025–2026) • アペルト20 津野青嵐 共にあれない体 2025年10月18日~2026年4月12日|金沢21世紀美術館 • つぐ ミナ ペルポネン 2025年11月22日~2026年2月1日|世田谷美術...
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Yoke、パリで初の単独ショー Fashion Prize of Tokyo受賞後の新たな一歩
JFWO主催の日本ブランドを海外に送り出すための賞、Fashion Prize of Tokyoを受賞したブランド「Yoke」が、昨日22日、メンズファッションウィークで賑わうパリにて初の単独ファッションショーを開催した。 「Yoke」というブランド名には、衣服の異なる部分をつなげるあて布を指す用語からきており、「つなぐ」や「絆」といったテーマが込められている。この「つなぐ」というテーマはブランドのデザインアプローチにも反映されている。2026/27秋冬コレクションでは、構造的なディテールや素材の対比、そしてアイテムの重ね着や組み合わせ方を強調したスタイリングにより表現された。 また寺田は、絵画や彫刻から着想を得たものづくりを行ってきた。アートとも「つながる」日常着を提案するこのブラン...
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ランウェイからショールームまで:日本メンズが席巻するパリ ファッションウィーク
本日20日から25日まで、26/27年秋冬パリ メンズ ファッションウィーク が開催される。パリ・オートクチュール連盟による公式のファッションショーや展示にはコムデギャルソンやヨウジヤマモトなどの老舗ブランドから、サカイ(Sacai)などの中核、ダブレット(Doublet) などの若手までが揃い、日本のメンズブランドの存在感を裏付けている。 公式カレンダーだけでなく、東京ファッションウィークで知られるJFW推進機構主催の「ヨーク(Yoke)」のショーや、ファッションの聖地へと日本ブランドを送りだす「Showroom.tokyo」といった取り組みが注目を集めている。これらの企画は、今後数年で世界的な注目を集める可能性を秘めた新世代の日本ブランドにスポットライトを当てている。 ランウェイと...
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“着る絵本”を創るブランド「シンヤコヅカ」:ピッティ・ウオモ直前、日本ブランド予習
今月中旬に開催されるファッション見本市「ピッティ・ウオモ 」では世界中からの業界人がイタリア・フィレンツェに集まる。数ある世界中の出展ブランドの中から、昨年LVMHプライズを受賞したSohsiotsuki、Headmayerと共に、特別にランウェイショーを披露するブランドがある。それが日本ブランド「Shinyakozuka」だ。今期のピッティ・ウオモは、新世代の日本人デザイナーに注目する絶好の機会となるだろう。 Shinyakozukaはそのブランドコンセプトの曖昧さが個性となっている。多くの人が特定の香りや音楽に触れると、脳裏にあの頃の思い出が蘇る経験をしたことがあるだろう。一方で記憶を嗅覚でもなく、聴覚でもなく、視覚―ファッションで再現するのがShinyakozukaの試みだ。 絵...
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和洋折衷:ソウシオオツキが表す、〈伝統と異文化〉の狭間の日本
今年のLVMHプライズを制覇した日本ブランドSoshiotsukiは、2026年1月、イタリアの国際的展示会「ピッティ・ウオモ」にて更なる存在感を世界に示す。 着物、侘び寂び、禅 ― 古典的な日本文化に注目が集まる中、デザイナー大月壮士の着眼点は、ありきたりな懐古主義を一蹴する。 彼のデザインは、旧日本陸軍の軍服や喪服、さらにはバブル時代のサラリーマンスタイルを、スーツという名の現代の “洋”服へと昇華する。言わば“和風vs洋風”ような二項対立的な視点とは異なる、異文化を織り交ぜた “和洋折衷”の象徴といえるだろう。現代の多様な価値観の入り混じった交差点において、改めて「日本文化とはなにか」を衣服を通して問いかけているのだ。 このような問いは決して今に始まったことではない。明治維新から...
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タイムリー、そしてタイムレス:新旧ミドルブランドに触れて、日本の服飾文化を学ぶ
日本の中価格帯のブランドは、この大量生産大量消費、SNSによるステータス誇示が当たり前になった現代のファッションに一石を投じる。なぜならこのようなブランドは “上質で控えめ、そしていまどき”を体現しているからだ。 その反面、かつて日本の衣料市場の中心だったミドルブランドは、1990年代以降、安価な輸入服やファストファッションの台頭によって主役の座を譲ることになる。しかし現在、その存在意義があらためて見直されつつある。価格の安さや派手さよりも、品質や長く使える価値を重視する消費者が増えているからだ。 BeamsやUnited Arrowsといったミドルブランドとは、商品の平均単価が1.5万円から5万円ほどの、高級ブランドよりは安く、ローブランドよりは高い価格帯のアイテムを展開しているブラ...
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円安、賃金低下、物価上昇にも屈しない日本ラグジュアリー市場
日本国内の一般的なファッション・繊維市場 は90年代から衰退し始め、コロナ禍を機にさらに縮小した。近年で緩やかな回復がみられるものの、未だにコロナ以前の市場の大きさには達していない。 一方、国内のラグジュアリー市場に目を向けると、円安にも関わらず過去5年で大きな成長がみられる。コンサルティング会社の矢田経済研究所によると、2023年のラグジュアリー市場規模は多くの分野でコロナ禍前を上回る水準に達し、特に衣料品市場の成長率は169%増となった。また、2024年のLVMHの年次決算では、日本市場の売り上げはなんと全世界の売り上げの10%をも占め、市場の成長を裏付けている。この拡大は新富裕層の拡大や外国人観光客、また若年層の間での「ご褒美消費」によるものだと思われる。 しかし今、高級品市場は...
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安価な服は輸入、高品質素材は輸出 数字が示す日本ファッション産業
近年の日本のアパレル市場は、コロナ以前の9兆円台には届かない状況が近年続いている。 この現象の理由の一つとして、繊維産業における労働力不足が考えられる。繊維産業の平均年収は581万円で、全産業平均を上回っている一方で繊維産業の賃金は依然として全産業平均および製造業平均を25%以上下回っている。 また、日本人の購買力低下も理由として挙げられる。人口減少と高齢化により衣料品の購入枚数自体が減り、さらにユニクロをはじめとする耐久性の高い衣料品の普及によって買い替え頻度が落ちている。また、百貨店の衰退や中価格帯ブランドの消失に象徴されるように、国内ファッションの“中間市場”が徐々に縮小し、消費者の選択肢も変化している。 企業ランキングの変化 国内市場が市場が縮まる中で、ユニクロやアシックス売り...
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知っておくべき日本のファッション・繊維団体 5選
日本のファッション産業は、素材開発、アパレル生産、文化発信、環境対応など多様な領域が重層的に結びつくことで成り立っている。アパレル製品よりも繊維素材の輸出額が大きいこの“素材輸出国”では、円安下の今、その強みの国際的認知をいかに高めるかが産業全体の競争力に直結する。本稿では、日本のファッション・繊維業界を担う5つの団体を紹介する。 1. JFW推進機構::日本のファッションを世界へ発信する団体 一般社団法人日本ファッションウィーク(JFW推進機構)は、日本の繊維・ファッション産業の海外進出や国際競争力の向上を目的に2005年に設立した。かつての国内のファッション協会の世界的な認知度の低さを克服するため、同機構は東京のファッションシーンを世界に発信するためのファッションイベントを企画した...
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目的別にみる 日本のファッション・服飾専門学校ガイド
日本国内には多数の服飾専門学校や大学が存在するが、学校の強みや特徴、プロフェッショナルを目指すまでの過程がそれぞれで異なる。「なぜその学校が選ばれるのか」「どんなプロフェッショナルに成長できるのか」といった読者の問いに答えるため、本記事では技術性や国際性、得られる資格、企業との関わりといった観点から国内の服飾系の学校をジャンルごとに紹介する。 服づくりの技術重視 Redress x TAL Ecodesign Challenge participants work on a garment. クレジット: Redress. ファッションの原点は“服づくり”にある。以下で紹介する2校では、パターンメイキング、縫製、素材研究、立体構成といった基礎技術を高いレベルで身につけることができる。ま...
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