記事の著者 Isabella Naef
ミュウミュウ、女性の労働をテーマにエプロンをランウェイへ
ミラノのランウェイでは、プラダの2026年春夏コレクションでユニフォームが再び注目された。一方、パリではプラダグループ傘下のブランド、ミュウミュウがエプロンを主役とした。イタリアの家庭ではもはや使われなくなり、特に60年代から70年代にかけて主婦のユニフォームであった花柄のエプロンは、多くのベビーブーマー世代の祖母や曾祖母の生活に寄り添い、その幼少期の記憶に刻まれている。 しかし、なぜミュウミュウのクリエイティブ・ディレクターであるミウッチャ・プラダは、このアイテムをランウェイに登場させたのか。その理由は、2026年春夏コレクションが、女性の労働、その挑戦、逆境、そして経験についての考察であるからだ。「見過ごされてきた存在に疑問を投げかけ、可視化し、認識し、評価する。コミットメントの表...
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モスキーノの親会社アエッフェ、経営危機打開に向けた手続きを開始
イタリアのラグジュアリーグッズグループ、アエッフェの株式は、株価の大幅な下落により取引停止が続いている。同社の取締役会は10月2日、危機打開に向けた和解手続き(Composizione Negoziata della Crisi d'Impresa、以下CNC)の開始を決定した。アエッフェはユーロネクスト・ミラン証券取引所のユーロネクスト・スター・ミラン市場に上場しており、そのポートフォリオにはアルベルタ・フェレッティ、モスキーノ、ポリーニといった国際的に著名なブランドが含まれる。 この申請はすでに提出されており、親会社であるアエッフェおよび子会社のポリーニの両社が対象となる。グループ内の他の企業は影響を受けない。 同社によれば、この手続きは新たな危機法典(Codice della...
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アルマーニ、少数株式の売却に向け交渉を開始
ジョルジオ・アルマーニ氏がデザインした最後のコレクションがミラノで発表されてから一週間も経たないうちに、同社の経営陣がファッション・グループの少数株式の売却に向けて、買い手候補と接触した模様だ。 この情報はロイター通信が報じたものである。状況に詳しい3人の情報筋を引用し、イタリアのファッション帝国の一角を占める同社の株式をめぐる事実上の入札が開始されたと伝えている。 情報筋のうち2名によれば、接触した企業の中にはロレアルも含まれているという。そのうちの1人は、交渉はまだ初期段階にあり、進展には数ヶ月を要する可能性があると強調した。また、別の情報筋および4人目の情報筋によると、現時点ではプライベート・エクイティ・ファンドは買い手候補として接触を受けていないとのことだ。 2人の情報筋によれ...
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グッチ:新ディレクター、デムナがブランドの新たな方向性を示す
グッチの新たな方向性の一端がついに明らかになった。月曜日、グッチの新クリエイティブ・ディレクター、デムナ・ヴァザリアはニューコレクション「La famiglia(ラ・ファミリア)」を発表した。プレスリリースによると、このコレクションを「大胆で、セクシーで、過剰かつ挑発的な、新たな時代の幕開け」だという。 グッチの「La famiglia(ラ・ファミリア)」コレクションは、“グッチらしさ”のあらゆるニュアンスを探求している。ブランドの真髄を、ひとつのビジョンであり、共有される美的感覚として表現するものだ。ブランドのコードは、キャサリン・オピーによるポートレートに理想的な家系図のように反映されている。そこには多様な個性と対照的な美意識が交差し、グッチの多面的で進化し続けるブランドの個性が映...
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伊の2社、ファッション業界のサステナビリティに関する無償研修の提供を開始
伊で高級ソール製造を手がけるトレ・ゼータグループ(Tre Zeta Group、以下、トレ・ゼータ)がマソーニ・コンサルティング(Masoni Consulting)と協働し、ファッション業界でサステナビリティを推進するための新しい技術を習得する研修コースの提供を開始した。受講料は無料で、初回の研修は10月に開講する。 コースはマソーニ・コンサルティングが理系の大学などを卒業し、ファッション関連のサステナビリティに関わる職種への就業を希望する若い層を対象に開発したもので、全80時間の講習をオンラインで受講する。 内容は皮革製品、ラグジュアリー、テキスタイル分野に関連する環境・社会・ガバナンスの3つに分かれており、コースを通じてサステナビリティに関する専門知識ならびにファッション企業での...
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「フルラ」、ロックダウンからの復活のシナリオ
ミラノ- 新型コロナウイルスのワクチン接種が広がり、最悪の事態からの出口が見え始めるなか、ファッション企業はどのようにパンデミックを克服し、ポストコロナ後のリカバリーに向けた戦略を立てていくべきか。Eコマースで得た大きな成果を活用しながら、いかに販売活動の立て直しを図るか。FashionUnitedがこうした質問を投げかけたのは、1927年に創業し世界的にも知られるイタリアの伝統的なブランド「フルラ(Furla)」のマウロ・サバティーニ(Mauro Sabatini) CEO。1月にCEOに就任したばかりのサバティーニCEOは、同社に業界戦略パートナーとして18年間在籍し、サプライチェーンでの豊富な経験と海外事業の深い見識を持つ。「オムニチャンネル」「顧客体験」「フットウェア部門の強化...
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