消費者が求めるブランドの本質的価値 脱ハイプへと変化するファッション業界
ファッション業界が長年依存してきた見栄えを重要視するマーケティングは、時代遅れになりつつある。業界の観測筋によれば、消費者の期待の変化と世界市場の冷え込みにより、ラグジュアリーブランドのプレゼンテーション手法に緩やかだが着実とした変化が見られるという。バルマンが10年以上在籍したオリヴィエ・ルスタンとの契約終了を決定したことなどは、業界がハイプ(誇大広告的な盛り上がり)の力とその文化的共鳴の低下を再考していることを示唆している。 2010年代を支配した手法は、可視性に大きく依存していた。有名人で埋め尽くされたフロントロウ、スポンサー付きのルックを全身にまとったインフルエンサー、そしてレッドカーペットでの緻密に計算されたプロダクト・プレースメントなどが挙げられる。これらの戦略はかつてオー...
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